Chez Toots
トゥーツ・シールマンスのCDを探していてChez Tootsにめぐりあいました。フレンチの雰囲気がいいし、音がでしゃばらないからBGMにもいい。家でよく聴くCDです。最初の曲「パリの空の下」と最後の曲「ムーラン・ルージュの歌」はライブです。それで全体としてどこかのカフェで聴いているかのような印象です。日本でプレスされた版もでています。
モンマルトルの夜をもう一度 [DVD]
繊細なタッチでアシストする彼(企画製作者のニルス・ラン・ボーギー)のピアノはもちろんのこと、映像の構成、音へのこだわり、なによりも人々への優しい眼差しがいきている。
育ててくれた音楽を、自身で受け止め、次代に受け継ぐという主題が明確に表現されたドキュメンタリー作品。映像表現者としての力も見事なものだ。
三人の大ベテランを囲む人間模様に心うたれる。「人間っていいなあ〜生きてるっていいなあ〜」と実感させられる。この中では最年少だが、すばらしい歌唱力で圧倒するリサ・ニルソン。「失敗したっていいのよ、またやり直せばいいのよ」と語る彼女の言葉も心に残る。
観終わった後、サウンドトラック盤CDに手が伸びる。ライブの臨場感をいかしつつ、細部の音処理が見事で、ここにも企画者のセンスと力量を感じさせる。
In New Orleans [DVD] [Import]
トゥーツ・シールマンスは、美しくて暖かい音色を持つハーモニカ奏者、と認知している人がひょっとして多いのかも。でも、ただ美しいだけ、暖かいだけではないのです。ジャズ奏者としての能力をいかんなく発揮しているのがこのDVDではないかと思います。イージーリスニングではなくジャズ・ハーモニカを求めるのなら、ぜひ聴いてみてください。それと、ピアニストが結構曲者。こちらにも注目!
Brasil Project
ブラジル音楽界の錚々たるメンバーが参加しているこのCD。トゥーツ・シールマンスの切ないまでのハーモニカの音色が響き渡ります。他の楽器と溶け合い、でもしっかりハーモニカが主張した絶妙な音楽の数々は、きっと聴いた人の心にも溶け込んでくるはずです。