お話は、どうしても読みたかったから、手に入って嬉しかったです。多少のヤケは、この本の年を考えたら、仕方ないかな。対応はどうかな?正直なところ、読むのに夢中で、続編や、他言語訳読んでいて、わすれてしまって、申し訳ないです。 幸福はどこにある―精神科医へクトールの旅 関連情報
著者は、夫婦で観光を兼ねた車遍路の途中に、ひとり歩きの女性遍路をみかけたことがきっかけで、自らも歩き遍路を志します。教師という職をもつ著者の区切り打ちは、初めはウォーキングの延長の感覚ですが、次第に四国の人々との出会いに魅了され、区切り打ちを続けていきます。ところが、3度目の区切り打ちで37番岩本寺まで歩いて帰宅した著者は、白血病の告知を受けます。遍路旅は、一気に人生の意味を問う重い旅に変質します。春・夏・冬の休みを利用して、インターフェロンを打ちながら、10キロ以上の荷を背負って歩き続ける著者の姿は壮絶そのものと言えるでしょう。路上で出会った老人に愛媛県内のある大師堂に立ち寄ることを勧められたことから、そこを守る老庵主との交流が生まれ、その問答のなかから著者なりの納得を見出していきます。教師としての著者は、自らの病気についても生徒に明かし、授業で「数年しか生きられないと言われて、どう考えるか」といった主題についても議論を交わしたり、「相談室だより」を通じて「今を大切に」というメッセージを伝え続けています。 幸せはどこにある―白血病を宝に変えた歩き遍路 関連情報
人生相談「ニッポン人の悩み」 幸せはどこにある? (光文社新書)
人生相談をネタにした社会学の本。特に目新しい社会学的な知見があるわけではないのですが、取り上げている人生相談そのものの内容と、回答者の回答が何よりも面白いです。例えば、夫の家庭内暴力に対して、「から手とか柔道を習いましょう」と答える60年代の回答者(小山いと子)とか、女関係の派手な男との交際を相談され、「卑劣で、自分勝手で、不道徳で、軽薄な男の一語に尽きます」と、知りもしないのに断定してしまう同じく60年代の回答者(戸川エマ)など、50・60年代の回答者のすごい回答ぶりと、現在のほとんどすべてを「それはあなたが決めること」と答える回答者との差異。この辺は時代の変化というのをイヤというほど感じさせる材料だと思います。 戦後における社会の変化を改めて点検してみたいという人にもオススメな本ですし、何より人生相談を読むのが好きな人にはかなり面白い本だと思います 人生相談「ニッポン人の悩み」 幸せはどこにある? (光文社新書) 関連情報
Hector and the Search for Happiness (Hector's journeys)
とても読みやすく、幸せについてちょっと考える一冊。映画にもなっているので、そちらも是非みてください。 Hector and the Search for Happiness (Hector's journeys) 関連情報