モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル デラックス・コレクターズ・エディション [DVD]
本作との出会いはまさに奇跡だった。2007年1月、行きつけのDVDショップでいつもどおり珍しい作品はないかと探しており、そんな時にマ行の片隅でポツンと置いてあった本作のDVDを見つけたのである。モンティ・パイソンの名前はちょくちょく聞いており、この機会に買ってみて観るかとそのまま購入した。そしてその夜、初パイソンを経験したのだった。そして観終わった感想は、「こんな凄い奴等がこの世に存在したのか!」。
パカラッパカラッと馬の足音が聞こえてきたと思いきや、やってきたのは馬に乗ったマネをしたアーサー王とココナッツの殻で馬の足音を出している従者(後に彼があのテリー・ギリアムと知りさらに驚愕!)。そして最初の会話ときたらアーサー王とは関係の無いツバメの話。その後は終わるまでがすべてボケである。そしてラストはまさに'笑撃'の結末だ。今までに出会ったことのない笑いがそこには存在した。自分が生まれる以前の作品であるのに、未だに新鮮さをここまで保っているのが本当に凄い。
また単に笑えるコメディ映画というだけではなく、テリー・ジョーンズによるかなり正しい時代考証、低予算のために城跡やパイソンズを含む役者達を何回も使いまわしているのにも関わらず高い完成度を誇っているという一つの映画としてもレベルの高い作品なのである。
そして'伝説'とされる日本独自の吹き替え版。ここまで作品自体の雰囲気がガラリと変わる吹き替えは珍しく、オリジナル並みに完成された'別の'一つコメディ映画として君臨してしまっている。特にこの吹き替えが凄いところは、世界共通の特典映像で吹き替えられた一部のシーンを英語字幕で紹介されている事である(LD版は吹き替えそのものが収録されていたとか)。この吹き替えが世界に多少なりと注目されているということなのだ。
とにかく自分がこの作品に出会わなければ今自分がモンティ・パイソン触れている事は無かっただろうし、そして2008年2月20日に発売されたフライングサーカスのBOXを買うことも無かっただろう。この作品との出会いは自分にとってまさに奇跡だったのである。
そして今回の再DVD化では特典が少し追加された模様。その特典のためについにDVD化が決まった「ライフ・オブ・ブライアン」と共に買おうと思う。そして今持っているDVDは永久保存版として大事に持っているつもりだ。
今仕事や学校で疲れて悩みを抱えている人、ぜひ本作を観てその後の人生を楽しんでもらいたい。
・・・でもどうせなら「人生狂騒曲」も再販して欲しかったなぁ。なんなら3作BOXで出すのもよかったなぁと思っちゃう。でも一番思うことはソニーさん、勝ったんだったらBDでも出しましょうよ(北米では「ライフ・オブ・ブライアン」はBDで「人生狂騒曲」はHDDVDで出ているし)。
追記:「ライフ・オブ・ブライアン」と共に届きました!・・・うん、日本語吹き替えがかなりカットしてあります・・・。これじゃぁユニバーサル版を永久保存版にするわけにはいかないなぁ。吹き替えのパイソンを楽しみたいんだという人はちょっと値段が上がるけど、今のうちにユニバーサル版を買った方が良いです。でも今回のDVDでは「本作を嫌いな人向けの字幕」の日本語があるのは褒めるべき点かも。
モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル [DVD]
パイソンズの名作、ギャグ好き「必見!」の一言ですが、このDVDでは、さらに2つの大注目事項が…!一つは日本語吹き替え。懐かしい山田康雄、納屋悟郎、広川太一郎らの名調子がそのままです。まさに2回楽しめる!さらに特典映像もメイキングと「たどる旅」の2つの長編が用意され、バカおもです。
モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル [Blu-ray]
パイソニアにとっては待ちに待ったホーリーグレイルのBDの登場。
『ライフ・オブ・ブライアン』の初発売から全然音沙汰なかったのが不思議なもんでしたよ(DVDは一番遅かったのにねぇ)。
しかし残念な事に、再DVD化の際にユニバーサル版から削除された吹替えの一部は削除のままです。
ちなみに自分、今でも鑑賞はユニバーサル版なので今回初めて一通り吹替え版を鑑賞したのですが、
かなり削除されていたんですね。ほとんど別物化していて寂しい状態です(ちなみに5.1chでの収録です)。
後何故かは知りませんが、オープニング前に"フィルムの間違い"の所が全面カット!何故?
故に本編は全体的に不完全と言えるので購入は今回は控えよう・・・・
なんて考えるのは甘いぞ、和製パイソニアの豚共!※
なんたってBlu-ray!
画像のクオリティが半端無く向上しております。
『ライフ〜』より古くまた低予算の作品なので、全体的にシーンによってムラはあるものの、
これ以上は無理だろうというぐらいにレベルアップ!
「あそこシーンは写真だったんだ!」とか「フィルムの汚れがはっきり見える!」とか新しい発見ができます。
そしてパイソニアの豚共※にとって今回一番の注目点は
未公開シーンとNGシーン、そして未公開のアニメーションが特典収録されている所でしょう。
正直これだけでも十分に笑える内容になっています。
また未公開シーンとNGシーンではテリー・ジョーンズが姿を見せてそれぞれ解説してくれます。
「当時は大変だったという思い出しかないけど、結構みんな笑っているね」と語る所はなんか微笑ましいです。
未公開アニメーションではテリー・ギリアムが音声だけですが解説を。
かなり愚痴っぽい解説で、"アニメーションの道を諦めて実写映画の世界に進んだ真実(笑)"を語ってくれたりします。
ということで残念な部分はあるものの、それら補うほどの内容にはなっておりますので、
パイソニアの豚共※にとっては購入価値はとってもとってもありますわよ〜ん。
※アタシも含む
モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル [DVD]
パイソンズの名作、ギャグ好き「必見!」の一言ですが、このDVDでは、さらに2つの大注目事項が…!一つは日本語吹き替え。懐かしい山田康雄、納屋悟郎、広川太一郎らの名調子がそのままです。まさに2回楽しめる!さらに特典映像もメイキングと「たどる旅」の2つの長編が用意され、バカおもです。