明治三陸地震 商品

明治三陸地震 海よ、永遠に (3.11「東日本大震災」)

小説というよりも大震災の記録物語でもあると感じた。大震災に遭遇した人達の心のつながりをよく書き表している。 海よ、永遠に (3.11「東日本大震災」) 関連情報

明治三陸地震 3.11岩手・大津波の記録 〜2011東日本大震災〜 ()

届いたので早速前半部だけ見た。岩手県内の市町村ごとの津波の映像を、視聴者撮影のものを中心に集めている。映像自体はYoutubeで見られるものが多く意外性は低いが、大画面TVでまとめて見るとすごい迫力だ。宮城県版とあわせて持っておきたい。 3.11岩手・大津波の記録 〜2011東日本大震災〜 () 関連情報

明治三陸地震 三陸海岸大津波 (文春文庫)

2011年3月16日 記す.吉村昭の大ファンだったので、この本も読んでいた.今回の地震、大津波が起きた時、すぐに脳裏に浮かんだのがこの本だった.この本の冒頭に明治29年におきた三陸海岸を中心とした地震、津波による被災地の地図が掲載されている.今回の被災地と重なる、全く同じと言っても過言では無い.明治29年の津波でも二万人以上が亡くなっている.今も悲惨であるが、今よりも、もっと悲惨である事がこの本でわかる. 明治29年の被災地と、福島の原子力発電所の場所とは多少違う.しかし、三陸のそばである事は間違いない. 福島の原子力発電所を建設するとき、この本を読んで(そして、この本の元になった資料を本格的に調べて)、注意を喚起した人はいなかったのだろうか.想定外の津波と、東電、保安院の方々は言うが、この本を読めば、その発言が間違っている事、認識不足である事は間違いないと思う. この本で著者は当時に記録されていた事を、掘り起こし、丁寧に調べ、わかりやすく記している.吉村昭文学の真骨頂である. この本の元本が刊行された当時(1970年)、明治29年の津波を実際に体験した古老が二人生存(最後のタイミングであった)しており、その方々からも話を聞いている.古老の話によると、津波は50mにも達したと言っている. この本を5年前に読んだ時、三陸に住むのは怖いと思った.また、三陸というのは、津波が生じやすい,世界でもとてもまれな土地である事が解る..こういう特殊な場所に住むのが、たった1度の人生にとって良いかどうか.わからない.三陸の美しさ、海の幸のおいしさは格別であるから余計に思いは複雑である.この事は、どう考えたらいいかわからない.100年、1000年に1回ではない事も、この本を読んでわかる.明治以降では明治29年、昭和8年、そして昭和35年の3回は大津波が起きているのである.その他にも、古文書を調べると、三陸で起きた大津波が10数回あると著者は例を挙げて記している. 後書きで、この地で著者が講演した時の事を記している.講演した時、三陸の人々も、明治29年の三陸に生じた津波が50mにも達した事を知らなかったと記し、彼の地でさえもそう言う記録、伝承は次第に薄れてくる事がわかる.まさに「天災は忘れた頃にやってくる」である. まさか、自分が生きている時に、この本と同じような事が、起きるとは思わなかった.三陸海岸を愛した吉村昭が生きていれば、今回の地震、津波に対して、どう思い、発言しただろうか. とにかく、防災関係者、地震に感心がある人、必読の本である.地震当日、この本について、専門家もアナウンサーもキャスターも一言も触れていなかったと思う.専門家が知っていて、紹介しなかったのか.知らなかったとしたら、不勉強である。未曾有の地震、津波と言うが、未曾有ではなく、同様な地震、津波はすでにこの本で紹介されていたのである.想定外などと言う発言は、ちゃんちゃらおかしいのである.皆さん、読んで下さい.そして、今、出来る事を、将来できる事をこの本を参考にして、考えましょう.被災者の方々を心から応援したい.そのために、この本が必要です. 三陸海岸大津波 (文春文庫) 関連情報




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