Surrealistic Pillow
2.Somebody to Loveはあまりにも有名に曲。いわゆるサンフランシスコのベイエリアサウンドの先駆けとなった作品である。ロックが反体制の象徴ともなっていった時代でもある。それが、今ボーナストラック付で再発売されている。
音は古い。時間の経過を感じさせられずにいられない。この音に歴史的価値を認めるか?古さを感じさせる音楽にそのようなものを私は認めることは出来ない。2.Somebody to Loveいいメロディーを持った曲ではあるが、それ以上のものではない。
Volunteers
オリジナルはジェファーソンの最高傑作(とおそらく誰でも言うと思う)。個人的には中学時代、かなり聞き込んだ記憶のある1枚。この中に収められたWooden ShipsからCS&Nに興味を持ち、さらにそこからThe Byrds,Buffalo Springfieldを聞き、Pedal Steelで参加しているJerry GarciaからGrateful Deadを聞き、そこら辺からアメリカの今で言うルーツ・ロックにズブズブとはまり込んでいった、忘れられないアルバムである。いつの間に出ていたのか、30分ほどのボーナストラック付でリイシューされてるのを見つけて購入したのですが、このボーナスがけっこうスゴイ。名盤とされるフィルモアでのライブの約1年後のライブですが、さらにパワーアップされていて相当アグレッシブ。私同様見過ごしてる人がいるのではと思います。ぜひ聞いてみて。
Fly Jefferson Airplane [DVD] [Import]
結成から39年経ち、遂にジェファスン・エアプレインの体系的なヒストリーDVDが登場!
はっきり言って日本での音楽誌等での評価はあまり高いとは言えないが、彼らは間違いなく60年代アメリカを代表するバンドと言って差し支えないだろう。
内容は最盛期のメンバーやマネージャーの現在のインタビューと66年から70年までの13曲のプロモクリップを挟み込んだ構成になっているが、画像・音質とも丁寧にリマスターされているので良好である。何よりもグレイトフルデッドと並ぶドラッグカルチャーを代表するバンドにも拘らず、メンバー全員が元気に存命中というのが驚きである。ポール・カントナーはじめ「老いてまだまだ盛ん」といったところが嬉しい。
圧巻なのが68年冬にゴダールによって撮影されたNYのビルの屋上でのルーフトップコンサート(もちろん警察沙汰に)。翌年のビートルズの“例”のコンサートはこのアイデアをパクったのではないかと思ってしまった。
メンバーのインタビューからは当時の時代状況はもちろんのこと、彼らの音楽がフォーク・ブルース・ジャズ等の多彩なバックグラウンドから生まれ独特のサウンドができたのだと分かり改めて感心してしまった。
本編はインタビューとプロモが一緒になっているが、プロモだけの再生も可能。またボーナスとして追加のインタビューが収録されている。残念なのが英語の字幕は無く、スペイン語と仏語のみ。だけど多少の英語の読解力があり、彼らのファンであれば問題は無いと思う。
最後に私自身はこの時代にはまだ生まれておらず、60年代を必要以上に美化してしまうきらいがあるけれど、アメリカの情勢がますます保守化している今だからこそ、この時代を改めて評価する時だと思う。
Original Album Classics
デビューから3年間の5作。すべて名盤。しかもボートラ付き。1枚目は、まだGrace Slickもいなくて、Takes offというよりは若干フライト・シミュレーション?みたいだけど、2・3作目は当時の飛ぶ鳥を落とす勢い(エアプレインだけに)そのままの傑作。それに何と言っても5作目。ロックの聖地、Fillmore Westの金看板だった彼らのご当地ライブ。悪かろうはずがない。何種類か出てるJAのライブ中でも最高傑作というだけでなく、数多あるロックのライブアルバム中でもThe Best!!!この次のVolunteersも超が付く名盤ですのでお忘れなく。
フライ~ジェファーソン・エアプレイン・ストーリー [DVD]
こうして日本版が発売されることは非常に喜ばしいことだと思います。
米国版が発売された時に購入したのですが、今年の1月に全盛期のドラマーのスペンサー・ドライデンが癌で亡くなったことを頭の片隅に入れて観ると、感慨深いものがあります。
このビデオでバンドの事をもっと知りたくなったら、オリジナルアルバムはもちろんのこと、Jeff Tamarkin氏のバイオ本の’Got A Revolution!'を購入することをお勧めします。それほど難解な英文ではないと思います。