株の勝ち方はすべて外国人投資家が教えてくれる
株初心者の場合は、同じ著者の「仕手株でしっかり儲ける投資術」
を読んでからこの本を読んだほうが面白いと思います。
トレンド判断の手法とトレンドに応じた手法に重点を置いた本です。
タイトルと絡めて説明すると
外国人の売買動向に注目した中原氏の株式投資スタイルの説明といった内容です。
私の場合は、読むのに休日2日がかかりました。
ですが、内容的には読みやすいと思います。
重視するべき大きな経済指標も紹介されています。
序文の
「どのトレンドのときに株式投資を始めたかによって、私たちの考えは固定されてしまいます。」
はなかなか意味のある言葉だと考えさせられました。
この人の本は何冊か読みましたが、
投資教育の伴わない、貯蓄から投資へのスローガンの一人歩きは危険だとつくづく感じました。
株式市場を通じた日本から国外へのお金の流出が起こっているのでは?とも思いました。
この人の初期の本が売れた理由のひとつは、
大口投資家が様々な市場でなにをやっているのか、
世界レベルでの投機マネーの流れを、
株式投資の勉強を通じて
一般市民に結果的に垣間見せているからでしょう。
2時間でわかる 短期10倍銘柄の見つけ方
まず、惹かれたのが毎朝著者がブログを書いているという点だ。自分の経験談や精神論を好きなように展開して、後は野となれ山となれ的な本を出す株本の著者の多い中、この著者は出版後もブログという形で、責任を持って本の中身をフォローし続けている点に好感を持った。
もちろん株式だけに、本書で語られる論理から導かれた予測は100発100的中とはいかないだろう。しかし、著者のブログを読むことで、それを糧として明日の勝利に結びつけることができるのは、容易に想像がつく。
また、チャートの解説も、これまで経験したことのない方法で展開されており、非常にわかりやすかった。本文でも書かれているが、著者が「倖多朗の法則」と呼ぶパターンを認識しておけば、罫線を見た瞬間に右脳が反応してくる。良く考えられた構成だと感心する。
最近読んだ株の入門書では、最も優れていると感じた。
仕手株でしっかり儲ける投資術
この本を読んで、ルールをちゃんと守れば仕手株も怖くない、というのがよくわかりました。中長期的な仕手株投資をテーマに書かれていますが、損失限定・利益拡大の姿勢はすべての株式投資にあてはまると思います。デイトレやスイングトレードの時に短期的に出没するなんちゃって仕手株?みたいな株にも役立つような気がします。
しかしゴミクズのような株本ばかりの中、この本は最初から最後まで充実でした。著者には知識を少しずつ切り売りしようなんてセコイ発想がない、1冊の本の中に自身の仕手株投資のノウハウについて惜しみなく詰め込んだ感じです。ちょっとほめすぎかな。