沖縄情歌
加藤さん独特のゆれるような情感溢れる歌声が沖縄サウンドにぴったりマッチして、しっとりと聞きほれる一枚になっていると思います。
「花」、「涙そうそう」、「童神」といったポピュラーな曲も魅力的ですが、個人的にはもともとスキだった「てぃんさぐの花」がとても気に入りました。
シングルも出されている「島唄」が入っていないのがちょっと残念。
剣客商売 5 (SPコミックス)
この巻には、「陽炎の男」「嘘の皮」「兎と熊」「婚礼の夜」が収録されています。
ベテラン漫画家大島やすいち先生が、見事に「池波正太郎」の世界を表現されています。
この本を読んでから小説「剣客商売」、池波正太郎の世界を触れるきっかけになれば幸いです。
剣客商売 13 (SPコミックス)
時代劇漫画専門月刊誌「コミック乱」をさいとうたかを氏「鬼平犯科帳」、みなもと太郎氏「風雲児たち幕末編」と共に支える作品です。
池波正太郎氏の原作を発表順に忠実に劇画化しており、13巻には以下の4品が収録されています
・大店の蝋燭問屋越後屋や出入りの御用聞きの腐敗を描いた「越後屋騒ぎ」
・主家の当主同志の下らない意地の張り合いの為に意に沿わぬ決闘をする羽目になった弟子の為に小兵衛と大治郎がひと肌脱ぐ「決闘・高田の馬場」
・エピソードの中心となる魔性の女・おきよを決してはっきりと描かずに読者の想像力に委ねた手法が新鮮な「毒婦」
・本シリーズでは珍しい超常の物と登場人物達の違和感のない共演が楽しい「狐雨」
どのエピソードも傑作です。
本作は1998-1999年に一度さいとうたかを氏自ら劇画化しておりますが、中断しており、2008年より大島氏を招いて一から再劇画化したさいとう氏の慧眼は素晴らしいと思いました。
十代半ばよりプロとなり、画業40周年以上を迎える大島やすいち氏の全く衰える事を知らない健筆により見事に原作世界が漫画化されています。
あまりにも無駄が無くスラスラ読めるのにほぼ毎月原作通りに完結しているのは脅威的です。
唯一、大治郎との結婚後、男装の女武芸者としての視覚的面白さが無くなってしまった為か、三冬の出番が殆ど無いのが残念です。
まんがかぞく 一家4人全員漫画家(1) (アクションコミックス)
俺の親父もそうだった。
褒めて貰った事はほとんど無い。
人生の分岐点に立った時も、何も言わなかった。
今になって分かる。親父の気持。
そばに居ると鬱陶しい
でも、離れていても気心は通じている。
家族というものは不思議。
大島家の模様を面白おかしく描写している所は
面と向かって感謝の気持ちを表すことの裏返し。
読み進んで行くうちに
作者の気持ちと心が一緒になってしまっていた。
そして、なぜだか涙がこぼれていた。