微視的(ちまちま)お宝鑑定団 (文春文庫)
やっと出た単行本!
楽しみにしながら1ページずつ読み進む。
序盤は台所用品にハマる話の連作。
小さい湯豆腐用の鍋や、うな丼にタレをかける4連砲塔のような物など。
正直、このブロックはあまりワクワク感が無く(失礼)
東海林先生の趣味の世界を順番に紹介されている感じ。
失敬ながらも、東海林先生もついに筆が鈍ったか?と思ったが
続く中盤から登場の微視的(ちまちま)生活のススメが
あまりに微視的な事にイチイチ注目する生活が
小さな幸せ発見に繋がるかを、丁寧に書いた連作が
かなりの面白さで
先生に対して筆が鈍ったなどと思ってしまって、大変申し訳なく思いました。
気になったキーワードを羅列すると・・・
「ネクタイはIDカード」
「あれ、今日はイイの入れてるわね」
「ぐいぐい事件」
特に「ぐいぐい事件」は、そのネーミングの脱力感がサイコーにイイですw
アンパンの丸かじり (丸かじりシリーズ 34)
名文家東海林さだおの名物エッセイ、
まるかじりシリーズ。
食べ物を書かせたら右に出る者なしです。
今回の読みどころは空弁のエピソード。
昭和の匂いのする文章を堪能しました。