Buried in Oblivion
雑誌サンプラーで初めて聞いたときはテクニカルなメロデス・バンド(しいていえばSOILWORK型)なのかなと思っていたが、実際CDを買って聴いてみたらプログレッシブでテクニカルなメタルで少し度肝を抜かれてしまった。イントロからいきなりネオクラ・フレーズが飛び出すし。でも、技巧をひけらかすでもなく、メロデス風のフレーズに自分で酔うでもなく、アグレッシヴなメタル曲が多く、自分は全く飽きることなくあっという間に聴き倒した。
聴いていて思い出したのがDEATHとスウェーデンのANDROMEDAだった。前者の理由は、曲展開とかフラッシーなギターソロを聴いて、影響を受けてるんじゃないかと感じられる部分があったこと。後者に関しては、デス声が入るものの、透明感がありつつメタル的なメロディ(北欧的なとも言えるかもしれない)になんか似てるなあと思った。
RUSHに始まりHAREM SCAREM、ANNIHILATOR、CRYPTOPSYとジャンルは違えど、カナダはやっぱりテクニカル・バンドの輩出国だなあと改めて思う。
The Incurable Tragedy/Into Eternity
カナダのプログレッシブ・デスメタルバンド、イントゥ・エターニティーの5th。2008作
初期のせわしないテクニカル路線から前作では聴きやすさと整合感を増し、
高品質な傑作となったが、続く本作は「癌という病の悲劇」をテーマにしたコンセプト作だ。
のっけから激しく疾走する楽曲にハイトーンヴォーカルとデス声が絡み、
まるで怒りと悲しみを爆発させるようなブルータルなプログレッシブメタルを展開。
初期を思わせる唐突な切り返しでたたみかけるサウンドは、切迫した雰囲気を描きつつも
ときおり聴かせるギターのメロディアスなフレーズは、楽曲の中でアクセントになっている。
激しさの中にポストロック的なドラマ性をかもし出す手法は、やりたいことは分かるのだが、
やや空回りしている感じもあり、聴き手はこのせわしなさには情感がついてゆかない。
詰め込まれた力作なのは確かだが、前作の安定感に比べるとやや力みすぎか。
Scattering of Ashes
4作目の日本デビュー作。
サウンドはドリームシアターにメロデスのエッセンスを加えたハイブリッドタイプのメタルなのだが、とにかくテクニックが凄い。
複雑怪奇な曲展開にもかかわらず、聴き手に違和感を感じさせない技量は、「あっぱれ」の一言に尽きる。
こういう曲を奏でるバンドは幾つか存在するが、現時点ではこのイントゥ・エタニティーが一歩抜きんでていると思う。
100,000年後の安全 [DVD]
こういう映画は、それ(この映画なら原発)に興味のある人にしかなかなか観てもらえないかも というのがまずあります。 でもそうではなくて、原発反対の思いが特に無い人にこそぜひ観てもらいたいです。 こういう処理不能の危険なゴミが出てそれが世界中にいっぱいあって(別の映画で知ったんですが使用済み核燃料のプールは世界中に450個あるらしいです)そうして今はプールに保管してるのですがそれをフランスやイギリスや日本では再処理したりとかしてるわけですがいずれにしても使用済み燃料の最終処分場はこのフィンランドのオンカロ(←隠し場所という意味だそうです)が世界初のようです。 地下400〜500メートルまで掘って広い場所を作りそこに埋め、あと100年くらいでフィンランド中の使用済み燃料を埋める作業を終えて最後には入り口を封鎖するそうです。 そして、「決して近づくな (ここのこと)を忘れるということを忘れるな」だそうです。 フィンランドが北欧という寒い国であるのとこの映画の扱ってる内容の暗さがあいまって、今夏なのに、寒気がしました。