collections! 本上まなみの極私的大阪 [DVD]
アップ多すぎで、「歩きにくそう」とか余計な事を考えて集中できませんでした。
しかし、ファンの浅はかさで、もっと色んな所を歩いて欲しいと思ってしまいました。
はじめての麦わら帽子
著者は女優、司会者として見ることが多く、また本好きでエッセイも出していることは知っていた(絵本の翻訳については知らなかった)のだが、著書を読むのは今回初めて。生まれた娘にとっての「はじめて」は、そのまま自分の人生にとっても「はじめて」のものが多かった、ということを中心に書かれた、子育てやその合間に読んだり見たりした本や映画についてのエッセイで、著者の「ほんわか」した雰囲気が感じられる1冊。
妊娠中のあれこれ(食べ物の嗜好が変わるのは聞いたことがあるが、妊婦さんの中には食べ物じゃないものを欲する場合もあるという話にビックリ)、産院を何度か変えたこと、出産当日の話、神楽坂の三毛猫と授乳との関連(似た話は知り合いからも聞いた経験あり)、娘の初めての食べ物、娘の便秘の特効薬(本屋を巡ると・・・というのは聞くが、これはそういう効能があるとは思わないもの)、お花見デビュー(し損ねた)話、子ども同伴OKの飲食店など、読んでいて、世のお母さんたち100人いれば100通りの子育てエッセイがあるのだろうと思えた。また成長に従って、それぞれの話をおいおい子どもに語って聞かせているのだろう。そう考えると、世のお母さんは皆、子どもにとってはかけがえのないエッセイストではないだろうか?
その他、阿川佐和子との食を巡る交流、テレビで森見登美彦は著者のファンと公言していたのだが、そのお返しとなるような著者から見た森見登美彦について、他にも吉田戦車、穂村弘との交流や、本、映画、サハラ砂漠に行ったときの話など。
ALL OF ME―本上まなみ写真集
本上まなみ といえばこの写真集ではないでしょうか。
とにかく魅力満載の一冊です。
水着は勿論、ドレス、キャミソール、そしてカジュアルな服装と
バリエーション豊かな衣装、さまざまなシチュエーションで
充実度は高いと思います。
まるごとまなみ―本上まなみパーフェクトマガジン (Gakken Mook)
妖精のようにきれいでかわいい本上まなみちゃんが、実は天然で面白い人だったんだなぁと思い知らされる一冊です。
エッセイや独特の語り口、こだわり等がただの写真集という枠を出てて好きです。
個人的にはインドチックスタイルのまなみちゃんがかわいくてたまりません。だんな様がうらやましい。
まほろ駅前多田便利軒 プレミアム・エディション(2枚組) [DVD]
過剰なセリフや説明的な映像を排しつつ、映像からダイナミズムが伝わってくる。カットとカット、セリフとセリフの絶妙な『間』。それぞれの心情を観客に想像させてくれる。会話が絡みそうで絡んでいない空気感。それでいて、何故か、絶妙な関係を見せる二人。
根幹となるテーマは、『過去と真正面に向き合い、そして前へ進むことへの難しさ』ということか。二人の主人公である、多田啓介と行天春彦、それぞれの悲しき過去を背負い、生きていること。けど、その生き様は、何処と無く、魂が抜けたかの様に感じ、不幸な出来事を境に時間が止まっている様に感じる二人。
様々な出来事と、それに絡むセリフ。
『誰かに必要とされるってことは、誰かの希望になるってことでしょ』
『おまえの親が、おまえの望む形で愛してくれることはないと思う。だけど、自 分には与えられなかったものを、新しく誰かに与えることはできるんだ』
『フランダースの犬の有名な最終回の内容は幸福なのか?不幸なのか?』
ラスト近く、多田と行天は互いに悲しい過去と向き合うことになります。過去と決別して、前へ進んだのか?進んでいないのか? 結局、数ミリしか進んでいないのかも。でもいいのだ、1ミリでも、過去と決別し、前へ進んでいるのだから。
本作は、瑛太と松田龍平主演とは言え地味な印象が強く、意識的スピード感に欠ける演出をしていて、たるく、ゆるいムードが映画全体を覆います。オトナの感性の映画であり、少々玄人タッチの映画で、そんなに、ヒットはしないかもしれない。実際、月曜日のレイトショー前の回で観たのですが、私たち夫婦ふたりきりの貸切上映でした。嬉しいやら悲しいやら。(苦笑)
しかし、オトナというものは、彼らほどではないにせよ誰も、悲しい過去を背負って生きているもの。その過去と向き合うか、或いは避けて生きているもの...。多くの(特に30・40代の)大人に観て欲しい。