メドゥーサ
90年代に入ってからはソロとしてのキャリアを着々と歩んでいる彼女。今回はプロコル・ハルム、ジョニ・ミッチェル、ポール・サイモン、ボブ・マーリーなどのカバーを披露している。選曲だけ見ると、ほとんど無節操といってもいいほどのバリエーションだが、その結果スタンダードなナンバーもきちんと歌いこなすシンガーとしてのスタンスが明らかに。これを踏まえて次作からはより奔放な活躍が期待できそうだ。
Diva
近年こそ日本でもすっかり定着した感のある「DIVA」。
以前の「カリスマ」同様に、やたらと使われている傾向にあるが、その「本物」とイコールを成す女性シンガーは、日本に於いての現役歌手ではいないのではないだろうか。
それほどその称号を得るには並外れた才能と無二の個性、人を惹き付ける魅力が備わっていなければ話にならないということ。そこで、このアニー・レノックス。
記念すべきソロアルバムのタイトルに、その誰もが羨む称号を堂々と採用。
「why」「cold 」「walking on broken glass 」「little bird 」「legend in my living room」などなど、そしてその名に相応しい名曲の数々を生み出してしまいました。
全曲ミュージッククリップが作られ、半数以上がシングルヒット。
“大型新人歌手”としては文句の付けようの無いスタートとなり、この盤は名クラシックの一枚として輝き続けています。
そして彼女の声の魅力。特に「little bird」での音を行き来する声はまさに鳥肌モノ。
「本物の歌」を是非堪能して頂きたいです。