ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番ハ短調&第4番ト単調
このアシュケナージのピアノは、第1楽章の冒頭の序奏からもうすでに他のピアニストとは違う奏法で始まるのが印象的です。オーケストラを圧倒する存在感がアシュケナージの素晴らしさなのでしょうね。細かいパッセージもさることながら、メロディーの歌い上げ方がお手本のような上手さで聴かせてくれます。朗々としたという表現がぴったりです。
第2楽章のロマンティックな甘美な音楽へのアプローチもまた絶品です。
ハイティンクとアムステルダム・コンセルトヘボウのオケもまたラヴ・ロマンスを語るかのような優美さに満ち溢れています。
この美しくロシアの風土を彷彿とさせるような哀愁を帯びた音楽が素晴らしいですね。抒情的なのは言うまでもありませんが、オーケストラとピアノで紡ぎ出す音楽世界の雄大さもまた愛される所以でしょう。
第3楽章のクライマックスへの駆け上り方もスリリングで躍動感に満ち溢れており、千両役者による見得の切り方のような鮮やかさが感じられます。
楽譜を見ていると良く分かるのですが、ピアノは難しいですね。ピアノ協奏曲ですから、当たり前と言えばそうなのですが、ピアニストの技量と音楽観が如実に表れる曲だと思います。指揮者とピアニストの構想力の競い合い、という性格を帯びた曲ですので、アシュケナージのような力量のあるピアニストでないとオーケストラに負けて聴き劣りがすると思います。
聴き終わった後の爽快感がまたいいですね。
my Classics3
平原綾香と言えばクラシックの名曲に日本語の歌詞をつけて歌っている歌手とのイメージを持っている人が、もちろんファン以外の人ですが、多いようです。実際は彼女の素晴らしさはオリジナルにあるのですが。それは平原綾香の曲のタイトルにも表れています(「誓い」「スタートライン」「クリスマスリスト」等など)。クラシックに歌詞をつけて歌うとどうしても制約が生じてしまいます。ですから、『マイ・クラシックス』シリーズには彼女の魅力が完全には発揮されなかったうらみがあります。ところが、シリーズ3作目にして、平原綾香と言うひとはやってくれました。「別れの曲」や「ダニーボーイ」の歌詞と歌唱の素晴らしさ。クラシックの曲に日本語の歌詞をつけるのはとても難しく、このアルバムにも試行錯誤のあとが見えます。それでも、このアルバムは多くの方に聴いて戴きたいですね。必ずや、平原綾香という歌手に、そして彼女の人柄に心から共感なさるでしょう !
Rachmaninoff: Symphony No. 2 in E Minor, Op. 27, in Full Score
私の場合、振る訳でも研究する訳でもないので、他の人がスコアを買うのとは少し違う意味があると思います。あの甘美な第三楽章を思い浮かべながら楽譜を追って行くと、最初は聞こえていなかった様々な仕掛けに気がつきます。ただメロディアスなだけでなく、とことん計算されてもいるのです。そして何度も頷きますのです、巨人侮り難し。
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 R・シュトラウス 交響詩 ドンキホーテ [DVD]
I listened/watched this video few years ago hireing from local library.
I've never known any other pianist greater than Weissenberg. He certainly is the master of the keyboard.
The video copy is now damaged and there are no other copies available in UK.
I've searched other countries for this rare video and am now hoping that your site can help me to get one.
Mrs. Hiroko McKie