桶川女子大生ストーカー殺人事件
私は事件当時、上尾市に住んでいました。桶川は電車で確か、となり駅でした。私は、詩織さんと年齢が近かったですし、詩織さんが犯人と出会った大宮のゲームセンター付近で遊んでいましたし、そして何よりストーカーや変な人に狙われて、恐い思いをしたことも多々ありましたので、事件を知って、とても人ごととは思えなかったのです。この本を読んで、いろいろと真相がわかりました。詩織さんがひたすら、かわいそうなだけです。世の中には想像もつかないほど、恐い人がいるのです。そういう人と知り合ってしまう可能性が、誰にでもあるのです。
桶川ストーカー殺人事件―遺言 (新潮文庫)
題名からは想像できないほど、凄く深い本です。
今まで読んだなかで一番凄いノンフィクションの一つです。
読み始めたらその壮絶な物語に止まらなくなりました。
この作者のすごい執念にひたすら圧倒されます。
そして、犯人、警察、マスコミ全てに憤りを感じます。
一番のハイライトは地道に、そして確実に犯人を追い詰めていく作者。
まさか、警察より先に犯人に行き着いてしまうなんて、本当に驚愕します。
読後感は、ひたすら呆然としてしまいました。
本当にお勧めです。
遺言―桶川ストーカー殺人事件の深層
埼玉県警の怠慢さにはただただあきれるばかりである。 しかし、ストーカー告発されていた容疑者が 自殺という結末があろうにせよ、「おとがめナシ」の 現実に驚愕。またこの事件にかかわった ほくそえみ、胸をなでおろしてる「某」の存在も 臭ってくる。まだまだこの事件は終わっていないのではないか。著者の取材魂、記者根性には拍手を送りたい。