修羅雪姫 怨み恋歌 [DVD]
第一部の悪役は仲谷昇、岡田英次というダンディ系に深作欣二夫人の中原早苗を混ぜた、まあどちらかといえば知性系。それに対して、今回は南原宏治と山本麟一という最凶コンビを岸田森の秘密警察長官が飼い犬にするという、この上ない悪意の世界が展開します。このトリオ、後先考えないで伊丹十三の思想家にペスト菌を注射したり、それが蔓延すると、今度はペストの温床になったスラム街を焼き払ったりと、まあやりたい放題。これだけヒドイメンバーを部下に抱えると、普段は東映ヤクザ映画で絶対に自己に疑問を持たないボスキャラを演じる安部徹ですらさすがに部下の悪逆非道に恐れ慄いて「悪いことはやめようよ」というのが面白い。
この悪役軍団の前ではさすがの梶芽衣子も前作ほどの存在感を示せないのがちょっと残念ですが、まるで怪獣映画並みの悪役たちの暴走ぶりは爽快感すら与えてくれます。『怨み恋歌』というよりも『怨み濃い歌』と読んだ方がしっくり来るほど、濃い俳優さんたちの無法な活躍が楽しめる、地獄絵図みたいだけど楽しい傑作です。
レイントリー 1 ホテル・インフェルノ (ハーレクインコミックス・エクストラ)
超能力者のお話しなので仕方ないのかもしれないが、ぶっ飛んでいる。キャラに感情移入がしにくい。
原作をしらないので何とも言えないが、原作のせいなのか、またはマンガにする際に削られてしまった箇所があったのか…。
他の藤田和子さんの作品(仮面の花嫁や花嫁になる条件)から入った私には少しだけ抵抗があった。
ハーレクイン別冊 藤田和子デビュー35周年記念号 2012年 11/15号 [雑誌]
藤田先生のファンで、既刊のハーレクイン関連のコミックスはすべてそろえています。
先生のデビュー35周年記念号発売と聞き、すぐに予約を入れました。
本誌は既刊のコミックス3冊分、
別冊は通常のコミックス半分くらいのページ数の新作と
先生の対談、他の作家さんからのお祝いメッセージとなっています。
既刊のコミックスをすべて持っているファンにとっては、
別冊を780円で買う、ということにもなるわけで…
お祝いだからしょうがないのかなぁ、とも思いますが。