Winners 2 ~アカデミー賞で聴くクラシック(国際映画祭)~
このアルバムの個性は、何といってもカラーブックレットの魅力だ。
収録曲の関連映画のDVDジャケット、そして、いろいろな
映画の歴史データを収録している。
モーツァルトのCDを多く発売されている現在、こちらも多く収録しているものの、かえって、ほかの作曲(バッハ)などを引き立てる感じとまで聞こえる曲のクオリティーである。
冒頭の「愛のよろこび」は、テレビCMでもよく使われる曲で、
プレスリーの「好きにならずにいられない」の限局である。
癒されるヴァイオリンの音色のこの曲を始め、
名曲、名演奏を凝縮している。
アカデミー賞だけでなく、「かくも長き不在」などカンヌ受賞作でもとりわけ名画と称されるもの、それに使われている曲だから、
クラシックを叙情的に楽しむには格好のアルバムだ。
トゥルー・グリット スペシャル・エディション [DVD]
語りすぎず,見せすぎず,想像する余地を存分に残してくれる。物足りないと思う場合もあるかも知れませんが,そこは想像力を働かせて楽しめました。
神話やおとぎ話じゃなく,万人に対する勇者でもなく,自分にとっての勇者って誰だろう?と考えさせてくれます。
主人公の少女が出会って瞬く間に別れてしまった2人の男性は,確実に少女のその後の人生に大きく影響した「少女だけの」勇者なのだと思います。
ほんのわずかな出会いでも,その後の人生を変えてしまうことがあるんだと思いました。
第三者にとっては役立たずだったり能なしだったり取るに足らない人間でも,
「どこか」で出会う「誰か」にとっては運命(恋愛じゃなくて)の人だったりする。
それが長い人生の中のつかの間の出会いでも。
心の芯が揺さぶられて,以前の自分には戻れなくなるような出会いはそう多くないはず。
でも誰にでも一人は思い当たる人がいるのではないでしょうか。
そして自分も誰かにとっての知られざるトゥルーグリッドなのかも知れないですね。