松本清張サスペンス 土曜ワイド劇場 傑作選[大映テレビ編] [DVD]
遂に土曜ワイド劇場、松本清張原作の映像化作品がリリース。『家政婦は見た!』の前身である『熱い空気』が収録されている。これだけで、ミステリーファン、2時間サスペンスファンにとっては買いである。
収録作はいずれもテレビミステリーでも屈指の名作。特に『事故』でのダンプが家に突っ込む映像は迫力がある(運転手は河原さぶ!)。見かけは冴えないが、実は切れ者の探偵事務所の調査員を意外にも宮下順子が好演。『寒流』では、山さんこと露口茂さんが主演。後半の展開が面白い。両作品とも山口崇が抜け目のない小悪党を巧みに演じていた。
とにかく、映像ミステリーの貴重なDVD化。たかが2時間サスペンスとあなどるなかれ。他局の2時間サスペンス『内海の輪』、『時間の習俗』(萩原健一、中谷一郎が好演していた)などもDVD化を希望したい。
スレイヤーズせれくと2 家政婦は見たかもしんない (富士見ファンタジア文庫)
魔導士協会では、一定の結果と評価があれば、色を称号として与えられる。
これは、世界中の魔導士協会共通のものであり同じ色はない。
スレイヤーズ本編2巻の白のハルシフォム、青のデイミアの様に、リナ・インバースその人にも色の称号がある。
つまり!
表紙を見てのとおり、ピンク!(桃色)のリナ!
「ドラゴンもまたいで通る」、「魔王の食べ残し」などの二つ名の他に、こんな隠された名誉有る称号があったのだ!(笑)
「家政婦はみたかもしんない」の回もあわせて抱腹絶倒の一冊!
ぜひその目でみて笑ってください。
イギリス人はおかしい―日本人ハウスキーパーが見た階級社会の素顔 (文春文庫)
京都祇園の元ホステスでその後イギリス人と結婚し(そして離婚し)、有名映画監督の邸宅で家政婦を長年勤めた方。長年のイギリス在住経験をもとに、手放しでイギリスを誉めちぎるのではなく、かといって否定的な意見だけを述べるのでもなく、イギリス人あるいはイギリス文化を独自の視点で面白く見せてくれる。ある国の文化、風習が「おいしい」か「おかしい」か「愉快」か「肌に合う」かは、人それぞれの主観や価値観、生い立ちによって全く違いますから、こういう人もいるんだな、こういう側面もあるんだな、という新しい認識を与えてくれる本として価値が高いと思います。本書には、日本がさも素晴らしいかのように書かれている個所が多々ありますが、これは海外に長年住むと誰でも少なからず感じることであって、筆者がそれだけ日本や日本文化を客観的に見られるようになったということなのだと思います。イギリスに対する視点も日本に対する視点も所詮は相対的なものですから。