バッハ:イタリア協奏曲~小林道夫の芸術I~
子供のころ、小林道夫フランス組曲全曲のレコードを何度も聴いた。ニコライエーワと同じくらい好きだった。日本の伴奏者の第一人者と言われるだけあって、ソロはとても録音が少ない。このCDでソロが聴けて、しばらくぶりでうれしかった。そしてフランス組曲がCD化されていないことをとても残念に思う。NHKFMで3夜連続のライブでブランデンブルク協奏曲全曲を当時の日本のトップクラスの演奏家でライブ演奏する企画をなつかしく思い出した。チェンバロと指揮はもちろんこの方で、5番のチェンバロのソロがとても素敵だった(トークもおもしろかった)。ソロや他の演奏がCDになってもいい演奏家だと思う。80年代とはまた違う彼の演奏をもっと聴きたい。この演奏を聴いて切実な思いを抱いた。
デカルト入門 (ちくま新書)
デカルトの入門書としてはわかり易い点も多いが、著者も述べているように、すこし論文調の記述もある。従って、内容の平易さに比べて、
文章が難解な個所がある。
クロード・ベルナールやニュートンなどの偉大な科学者に影響を与えたデカルトであるので、このあたりの説明をもうすこし加えてほしかった。
文章が難解な個所がある。
クロード・ベルナールやニュートンなどの偉大な科学者に影響を与えたデカルトであるので、このあたりの説明をもうすこし加えてほしかった。
デカルト入門 (ちくま新書)
インターネットで本を調べていたら,この書名が現れたのにはでびっくりしました。著者がデカルトの思想についての高度な専門書を何冊か出版していることは知っていましたが、この入門書は初めて知りました。読んでみて、素晴らしい内容です。これまでに日本人が書いた最高のデカルト入門書と思いました。日本では、デカルトに関する解説書や研究書はかなりありますが、これまでにデカルトの生涯と思想全般について書かれた優れた入門書は全く無いという状態でした。この本は生涯だけを見ても、最新の研究に基づいて、精緻に書かれていて、教えられることがとても多いです。そして第2章では思想の中心である「認識論と形而上学」が、第3章では「自然学と宇宙論」が,第4章では「人間論と道徳論」というように、デカルトの思想の全体が的確に、しかも分りやすく述べられているのが特色と思いました。とくにこのような入門書では取り上げられることの少ない「自然学と宇宙論」は貴重と思いました。これは小さいながら画期的なデカルトの思想入門の本として、また、デカルトの思想の全体的な内容の理解のための重要な入門書であり、実質的には、高度に専門的な本と言って良いと思いました。著者の小林道夫氏はこの本を書くのに大変長い時間と多くの苦労をされたと述べていますが、それも無理の無いことと思いました。私はデカルトの思想あるいは思想の分野に関心のある方はぜひ読まれることを願っています。
東映特撮ヒーロー THE MOVIE VOL.1 [DVD]
東映特撮作品の劇場版だけをピックアップ収録したBOXの第一巻。
一巻は、1966年モノクロ2作を含む古い作品群を収録していますが、
懐かしい作品4作をまとめて楽しめるのがお得な一枚です。
特に、はじめて観た『スパイキャッチャーJ3』がなかなか面白かった!
1.『スパイキャッチャーJ3 SOS 危機一発』1966年公開45分収録モノクロ
東映製作、大人向けスパイアクション特撮テレビドラマシリーズ、
「SOS危機一発」前・後編の編集版。
TULIPという対謀略組織のエージェント、人呼んでスパイキャッチャー
たちの活躍を描く。
J3川津祐介主演、J2江原真二郎、J1日本支部長が丹波哲郎!
根岸明美、室田日出男ら共演!
コルベットスティングレーの改造車(ホバリング可能!)を乗り回し、
サングラスに白いスーツ、タバコに、車載電話機、レーダー、
秘密兵器といったスパイのお約束をずらりと並べた楽しい作品。
カー・アクション部分は、「すべてミニチュア特撮」なのですが
モノクロなので結構良くできて見えるから、余計に楽しい。
現在、東映が現存を確認しているのは本作劇場版と、テレビ3話分のみで、
他は紛失しているというから残念!
東映の「和製スパイアクション」は、丹波哲郎の「キイハンター」に
つながり、その後の「Gメン'75」では丹波哲郎、川津祐介も出演します。
2.『宇宙特撮シリーズ キャプテンウルトラ』1967年公開 50分 カラー、フィルムの傷多し
「ウルトラマン」に続いたTBSウルトラシリーズ第3弾!(セブンは第4弾!)
東映版「キャプテンフューチャー」!
第2話「宇宙ステーション危機一髪」怪星ロケットギンダーあらわる
および第5話「バンデル巨人あらわる!! 」バンデル巨人登場
の再編集、っていうか、ただ単に2つ続けて上映しただけ。
主題歌も2回流れる「東映まんがまつり」の一本。
(同時上映『黄金バット』『ひょっこりひょうたん島』『魔法使いサリー』!!)
カラーテレビ時代の「青くて明るい宇宙」が特長!
「ウルトラサイン」を出したのは実はウルトラマンより人間が先だった
ことや(バットマンのバットサインみたいなもの)、
バンデル星人には手の中に手があることや、バンデル巨人の中には
機械室(!)があったり、見どころ満載。
キャプテンウルトラ・中田博久、キケロ星人ジョー・小林稔侍、
ムナトモ博士・伊沢一郎ら、といったやはり東映畑の俳優が出演。
ロボット・ハックの迷台詞、ロボのくせに「そう計算通りにはいかない」
とか、口癖「ほんにょごにょん」とか、ハックのロケット砲も披露。
3.『河童の三平 妖怪大作戦』1968年公開 24分 モノクロ
「ゆーらりゆーらりゆーららら」という主題歌が懐かしい!
「ゲゲゲの鬼太郎」の水木一郎の原作、「悪魔くん」と並ぶ、
妖怪テレビシリーズ。夏休みの再放送でよく観ました。
第7話「死神小僧」をそのまま劇場公開。
河原三平・金子吉延、甲羅の六兵衛・牧冬吉、
カン子・松井八知栄の3人による三平の母を探しながら、
妖怪退治を続ける旅を描く。
今回は、死神親子の物語で、砂かけお婆も出てきますが、
迷キャラクター潮健児が演じる「いたち男」は出ていないのが残念。
ナレーターは小林清志だったのか!
4.『柔道一直線』1970年公開 24分 カラー
第18話「勝て! 勝て! 勝て!」のブローアップ版で、東映まんがまつり
の一編として『海底3万マイル』他と同時上映。
寝技の特訓に悩む一条直也・桜木健一はレスリング部員(片岡五郎)から
勝負を挑まれるが、一条は寝技を習うため、彼が住みレスリングの練習
をしている孤児院を訪れる。
「あの独特のオリジナルルールの柔道」の試合や「二段投げ」も登場!
孤児としてひねくれていた青年が、まっすぐな一条に出会い、戦い、
心を開くという感動作!
車周作・高松英郎、嵐先生・牧冬吉、高原ミキ・吉沢京子という
共演陣に会えるのも嬉しい!
予告編集は「三平」と「柔道一直線」のみ収録。
一巻は、1966年モノクロ2作を含む古い作品群を収録していますが、
懐かしい作品4作をまとめて楽しめるのがお得な一枚です。
特に、はじめて観た『スパイキャッチャーJ3』がなかなか面白かった!
1.『スパイキャッチャーJ3 SOS 危機一発』1966年公開45分収録モノクロ
東映製作、大人向けスパイアクション特撮テレビドラマシリーズ、
「SOS危機一発」前・後編の編集版。
TULIPという対謀略組織のエージェント、人呼んでスパイキャッチャー
たちの活躍を描く。
J3川津祐介主演、J2江原真二郎、J1日本支部長が丹波哲郎!
根岸明美、室田日出男ら共演!
コルベットスティングレーの改造車(ホバリング可能!)を乗り回し、
サングラスに白いスーツ、タバコに、車載電話機、レーダー、
秘密兵器といったスパイのお約束をずらりと並べた楽しい作品。
カー・アクション部分は、「すべてミニチュア特撮」なのですが
モノクロなので結構良くできて見えるから、余計に楽しい。
現在、東映が現存を確認しているのは本作劇場版と、テレビ3話分のみで、
他は紛失しているというから残念!
東映の「和製スパイアクション」は、丹波哲郎の「キイハンター」に
つながり、その後の「Gメン'75」では丹波哲郎、川津祐介も出演します。
2.『宇宙特撮シリーズ キャプテンウルトラ』1967年公開 50分 カラー、フィルムの傷多し
「ウルトラマン」に続いたTBSウルトラシリーズ第3弾!(セブンは第4弾!)
東映版「キャプテンフューチャー」!
第2話「宇宙ステーション危機一髪」怪星ロケットギンダーあらわる
および第5話「バンデル巨人あらわる!! 」バンデル巨人登場
の再編集、っていうか、ただ単に2つ続けて上映しただけ。
主題歌も2回流れる「東映まんがまつり」の一本。
(同時上映『黄金バット』『ひょっこりひょうたん島』『魔法使いサリー』!!)
カラーテレビ時代の「青くて明るい宇宙」が特長!
「ウルトラサイン」を出したのは実はウルトラマンより人間が先だった
ことや(バットマンのバットサインみたいなもの)、
バンデル星人には手の中に手があることや、バンデル巨人の中には
機械室(!)があったり、見どころ満載。
キャプテンウルトラ・中田博久、キケロ星人ジョー・小林稔侍、
ムナトモ博士・伊沢一郎ら、といったやはり東映畑の俳優が出演。
ロボット・ハックの迷台詞、ロボのくせに「そう計算通りにはいかない」
とか、口癖「ほんにょごにょん」とか、ハックのロケット砲も披露。
3.『河童の三平 妖怪大作戦』1968年公開 24分 モノクロ
「ゆーらりゆーらりゆーららら」という主題歌が懐かしい!
「ゲゲゲの鬼太郎」の水木一郎の原作、「悪魔くん」と並ぶ、
妖怪テレビシリーズ。夏休みの再放送でよく観ました。
第7話「死神小僧」をそのまま劇場公開。
河原三平・金子吉延、甲羅の六兵衛・牧冬吉、
カン子・松井八知栄の3人による三平の母を探しながら、
妖怪退治を続ける旅を描く。
今回は、死神親子の物語で、砂かけお婆も出てきますが、
迷キャラクター潮健児が演じる「いたち男」は出ていないのが残念。
ナレーターは小林清志だったのか!
4.『柔道一直線』1970年公開 24分 カラー
第18話「勝て! 勝て! 勝て!」のブローアップ版で、東映まんがまつり
の一編として『海底3万マイル』他と同時上映。
寝技の特訓に悩む一条直也・桜木健一はレスリング部員(片岡五郎)から
勝負を挑まれるが、一条は寝技を習うため、彼が住みレスリングの練習
をしている孤児院を訪れる。
「あの独特のオリジナルルールの柔道」の試合や「二段投げ」も登場!
孤児としてひねくれていた青年が、まっすぐな一条に出会い、戦い、
心を開くという感動作!
車周作・高松英郎、嵐先生・牧冬吉、高原ミキ・吉沢京子という
共演陣に会えるのも嬉しい!
予告編集は「三平」と「柔道一直線」のみ収録。