この作品は間違いなく世紀の大傑作だ。読了後「これは筒井康隆名義で発表してはならない」と直感した。
　この作品のことを「大御所、人気作家の小説であるために過大評価されている」と評している人がいるが、全くの見当はずれだ。実際は真逆で筒井康隆名義であるがために正当に評価されていないのである。

　なぜなら、この本格SF小説「旅のラゴス」は筒井康隆らしくないどころではなく、筒井康隆のかけらも無い。文体はもちろん、言い回しからスピード感にいたるまで作品の持つ情緒が、それまでの筒井作品とは完全に異なる。著者を知らずに読めば熱烈な筒井党員であっても筒井氏の作品と判るはずはない。

　筒井康隆の名前は良きにつけ悪しきにつけ非常にインパクトが強く、先入観無く読むことは不可能だ。筒井ファンなら読み進むうちに驚愕から感動に変わり、読み終えたら狂喜乱舞し失禁するに違いない。しかしアンチ筒井派は元々読まないか、ハナからいちゃもんを付けるためだけに読むだろう。誰が読んでもまごう事無き名作に対しそのような読み方は実にもったいないことである。

　我々筒井信者でさえもこの小説に限っては筒井作品だと思わずに読んだほうが良いのかも知れない。
　
　この「旅のラゴス」は何者かが筒井氏に取り憑いて書かせたに違いないのだ。

　

　著者筒井康隆氏が優れた本の読み手、多読の人だということは、幾冊かの書評本で知っていたが、それを踏まえての「小説の書き方」である。また目次にあるように（「凄み」「色気」「揺蕩」「破綻」「表題」・・・）テーマとか発想ではなく、技術面、意識しての技法、を書いているように思える。そして各項目ごとに、その実際の類例を掲げている。
　著者の作品もその類例としていくつも上げられおり、その作品の起源まで言及されたりするから、そういうことだったのか、と改めて再鑑賞したような気がするほどである。そういう意味では筒井作品のファンには楽しい本だと思う。
　序で著者は、この文章はいわば作家のしての遺言だと書いているが、それほどの重みで書いてはいない。もちろん筒井康隆自身もそんなこと思っていないからであろう。

価格以上だとは思う。
でも、長持ちは期待できないかなぁ。
この価格だからしょうがない。

気になるには、縫製が雑すぎ縫い糸がそこらじゅうに飛び出てたり縫い目がズレてたり。
エッジ部分を覆っている布の端が綺麗に処理されてないので、雑な切り口がわかる。厚みも思った以上に薄かったかな。

詳しい事は、買って、ライナーを読んでいただきたいのですが、これはあのジャパニーズ・ロック史上に残るラブ・リブ・ライフのサードアルバムです。このアルバムは3Lのサックスの市原さんが、企画を佐藤さんに持ち込んだものです。彼らのファーストはクリムゾンのリザードをも凌駕するとも言われる日本プログレ史上に残る名作。セカンドが問題作「殺人十章」

なんと「殺人十章」もこのデマと同時に再発予定でしたが、刺激的なタイトルゆえに、発売自粛してしまった。
みなさん、このCDを買って、メーカーさんが「殺人十章」を再発出来るように応援しましょう！

１２年前、すっかりはまっていました。内田有紀さんすばらしいです。当時は監督さんや俳優さんのことも全く知らずに見ていました。あらためて豪華な陣容だったのだと驚きます。音楽もすばらしい。全５話分がリリースされるまでは買うものかと思って、そのうちに忘れていましたが、この１２０分版でも堪能できます。小学４年時にみた「時かけ」に勝るとも劣らないすばらしい作品だと思います。