着倒れ方丈記 HAPPY VICTIMS
著者の言葉の最後を抜粋すると、「売る側にちっとも大切にされないまま、一方的に愛するブランドのために生活を捧げつづける着倒れ君たち。彼ら幸せな犠牲者から受け取る、理屈を超えたポジティブなパワーがなにより眩しく、いとおしい。」としている。
英訳も同時に付け加えている点が00年代っぽさいを感じる。
私みたいに服を着替えるのすら億劫で、最近犬か猫とかに生まれてくれば良かった(犬に至っては春と秋に毛が冬用⇔夏用へと生え変わる)と思ってるような人間からすると、理解不能な人種だ。一つの体しかないのに、同じデザイナーの服を買いまくってる、そんなファッション・オタの服のコレクションをその人の部屋で撮影した写真集。部屋までそのデザイナーの世界感に浸ってるような人(No.10 ジャンポール・ゴルチェ)はごく少数派で安ワンルームアパートに住んでるファッション・オタが多く、ライフスタイルを演出するための服を買うために日常生活を犠牲にしてしまった痛い人達だらけだが、そういう人達の写真を集めると、それはそれで違うまとまりが出てくるという不思議な魅力の写真集だ。
少し読んでて面白かったのが、「下妻物語」でブレークしたゴスロリ・ブランドの「BABY, THE STARS SHINE BRIGHT」の紹介に書かれている「クリーニング屋さんのお金が、すごくかかっちゃうんです。」で「時には、お昼ご飯を我慢して、クリーニング代を捻出することもあるとか(涙)」とか。ある意味馬鹿馬鹿しい「ロココの精神」を地で行くようなところがあり、ちょっと受けた。
それにしても、都築響一氏は、最近まで、TOKYO右半分の連載もされてましたが、ほんと目の付け所がいいなと思います。
英訳も同時に付け加えている点が00年代っぽさいを感じる。
私みたいに服を着替えるのすら億劫で、最近犬か猫とかに生まれてくれば良かった(犬に至っては春と秋に毛が冬用⇔夏用へと生え変わる)と思ってるような人間からすると、理解不能な人種だ。一つの体しかないのに、同じデザイナーの服を買いまくってる、そんなファッション・オタの服のコレクションをその人の部屋で撮影した写真集。部屋までそのデザイナーの世界感に浸ってるような人(No.10 ジャンポール・ゴルチェ)はごく少数派で安ワンルームアパートに住んでるファッション・オタが多く、ライフスタイルを演出するための服を買うために日常生活を犠牲にしてしまった痛い人達だらけだが、そういう人達の写真を集めると、それはそれで違うまとまりが出てくるという不思議な魅力の写真集だ。
少し読んでて面白かったのが、「下妻物語」でブレークしたゴスロリ・ブランドの「BABY, THE STARS SHINE BRIGHT」の紹介に書かれている「クリーニング屋さんのお金が、すごくかかっちゃうんです。」で「時には、お昼ご飯を我慢して、クリーニング代を捻出することもあるとか(涙)」とか。ある意味馬鹿馬鹿しい「ロココの精神」を地で行くようなところがあり、ちょっと受けた。
それにしても、都築響一氏は、最近まで、TOKYO右半分の連載もされてましたが、ほんと目の付け所がいいなと思います。
Victim of Stars 1982-2012
一人の詩人の生き様として捉えた時、このアルバムが語る意義は大きいと思いました。
ただのビジュアル系として捕われる事を嫌い、大衆やメディアに媚びない彼の足跡にも今更ながら改めて好感を感じました。
昔から難解だとか暗い等マイナーな評価が多い彼の作品ですが、彼の作品からは恒にオリジナルな「美意識』を感じさせてくれたものです。
何ものにも似ていない、だけどどこかしら暖かく懐かしい調べは彼しか具現化する事が出来ないのではないでしょうか。
地位や名声、お金に甘んずる事無く、日常の一片にも心と目を傾けた詩人。
華々しい星だけが決して素晴らしく美しい星ではないと教えてくれた哲人。
彼の作る音楽は昔も今も夜空にちりばめられた美しい星々の様であり、私にとって彼こそが永遠のスターなんだな、と思わせるアルバムでした。
ただのビジュアル系として捕われる事を嫌い、大衆やメディアに媚びない彼の足跡にも今更ながら改めて好感を感じました。
昔から難解だとか暗い等マイナーな評価が多い彼の作品ですが、彼の作品からは恒にオリジナルな「美意識』を感じさせてくれたものです。
何ものにも似ていない、だけどどこかしら暖かく懐かしい調べは彼しか具現化する事が出来ないのではないでしょうか。
地位や名声、お金に甘んずる事無く、日常の一片にも心と目を傾けた詩人。
華々しい星だけが決して素晴らしく美しい星ではないと教えてくれた哲人。
彼の作る音楽は昔も今も夜空にちりばめられた美しい星々の様であり、私にとって彼こそが永遠のスターなんだな、と思わせるアルバムでした。