靖国神社―そこに祀られている人びと (ミニ授業書)
コンパクトな本だが内容も決して薄くはない。ゆえに吸収する知識は、たかが60Pといえども意外に多い。総論的には、靖国問題は国際問題ではなく、国内問題であることに帰着する。著者は「私が今もっとも気にしているのは、日本の総理大臣の靖国神社公式参拝というと近隣諸国への悪影響ばかり話題になることです。…『そんな主体性のないことは情けない、…日本は日本で主体性のある行動を示すべきだ。』というナショナリズムが強化されるのが心配です。」と言い、あたかも現在の日中摩擦を予言するかのような慧眼を示している。そういうわけで靖国問題を考えるための導入にはぴったりだと思う。参考文献も少しだけ載っている。
バンブーコミックス 4コマセレクション まんがライフ&まんがライフオリジナル0号 (バンブーコミックス 4コマセレクション)
この電子書籍には、現在該当する雑誌に連載されている4コマ漫画の初期の作品が掲載されています。もし、この中に気に入った作品があったら、次は雑誌を購入してくださいね、というテレビCMで良く見受けられる「お試し」の漫画バージョンです。単に現在刊行されている雑誌を電子書籍化するのではなく、初期作品を集めて編集するといった一手間が入っています。この取り組み方は良いですね。
星を一つ減らしたのは、面白いと感じた作家さんよりも、面白さがイマイチわからないと感じた作家さんの方が多かったからです。無料で読んでおきながらすいません。
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時をかける少女 【期間数量限定生産版】 [Blu-ray]
派手なプロモーションを繰り広げる国内外の映画をよそに、ネットなどでの口コミで高い評判を得た作品。昨年公開されたアニメの中では恐らく最高の出来。ジブリで「ハウル」の監督に指名されていた細田守監督らの丁寧な仕事に加え、エヴァンゲリオンで見覚えのある貞本義行のキャラデザも相まって、ここ最近の日本アニメの集大成的な高水準の作品となった。有名な小説「時をかける少女」ではなくて、その20年後という続編的な内容である点も、決して悪い方に作用していない。新人を起用したヒロインの声もすごく新鮮。下手に著名人を使わなくてその点も良かった。もっとも、アニメなので、見る人を選んでしまうし、絵と音楽は美しいが、後半のテンポが悪かったりと、完璧な映画ではない。だが、逆にアニメだったことで、その辺が目立つ粗にならなかったとも言える。
とにかく、スタッフのすばらしい仕事ぶりに感謝するとともに、地道な口コミで、この作品をここまでに引き上げた無名のファン達もたたえたい。
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