なんとも不思議な作品だ。
認知症の娘が持ってきてしまったどこかに埋められていた封筒を持ち主に返してほしいと依頼される占い師・ほのか。
突如現れる言葉を話せない書道家・ルゥイィ。
描くことを忘れてしまった画家グローク。
絡み合っていく三人の過去、傷、想い。
だがだが、その表現の仕方が実に不思議。
どう形容したらいいのだろうか。
良いも悪いも実に日本映画的。
好き嫌いも結構はっきり出る作品かと思われる。

無名・地味な俳優が大半を占め、僕が知っている俳優さんは主演の吉村涼と根岸季衣、小野寺昭のみ。
でもお芝居の上手な方ばかりで、結構楽しめました。

特に主演の吉村涼が素敵。
「渡る世間〜」の印象が強いかもしれないが、僕的には「パパは年中苦労する」の時のイメージの方が強いってな子役からのある意味ベテラン。
主人公のほのかを愛らしく、さわやかに演じており、とても好感が持てます。
こんな女優さんがもっと増えれば、日本映画はもっと楽しくなるかな、なんて思います。

千葉君の洋服や他の俳優さんの洋服も
見られてよかったと思います。
ただ、もう少し気持ちページふえるといい

泣けました。この作品はあつよしが大人になるまで続く物語みたいですが、少年時代の夏を描いてます。
原作には忠実ですけど、ちょっと母に重点が置かれてる点が違いますが、反対に映像になって更にこの「四万十川　あつよしの夏」はでかくなりました。
目玉は１９８０年代後半から１９９０年代初頭に大活躍してトップ子役だった伊崎充則、吉村涼が見れる作品。やっぱり可愛いし、なんと言っても演技に呑まれます。
大人になって今見たほうがこの作品伝わってくるな…。
っていうか今またスカパーでも放映したほうがいい作品だし、原作も今本を読まない世代が増えてるけど、読みやすいし、読んでほしいですね。
続編は途中までしか読まなかったけど、大人になったあつよしの作品を作る時は、ぜひ伊崎充則でやってほしいです。今は昭和の男が似合う役者さんになったと思います。