なるたる 全12巻 完結コミックセット(アフタヌーンKC )
私は同作者の作品『ぼくらの』のアニメから入り、『ぼくらの』の漫画、この漫画、の流れで読みました。
ネットで調べるとこの作品は一度入手困難になった作品で、今では再版して普通に入手できるらしいが、
あちこちの書店を回ってみたもののどこにも売っておらず、amazonでこの全巻セットを見つけて即買いしてしまいました。
読んでみての個人的感想としては面白かった。
内容は、漫画として邪道と言われればそれまでですが、
未知の力を得た少年少女の【葛藤】が主で、精神的なエグさに耐えられない方にはおすすめできかねます。
漫画をつらーっと読んだ後の各巻のあとがきが、この漫画の主張を短い言葉で核心を突いてくれているので、
立ち読みできる機会があれば、あとがきだけでも読んでみてください。
読んで興味を持てたなら、買ってじっくり読むのもいいかもしれません。
絵は、みんな大好き少年誌みたいなきれい、かっこいいとは違いますが、
登場人物の表情から心境の変動が読み取りやすく、主人公やその周囲の人々の性格や葛藤が生々しく感じることができます。
一部グロいシーンもありますので、閲覧の際はご注意ください。
ネットで調べるとこの作品は一度入手困難になった作品で、今では再版して普通に入手できるらしいが、
あちこちの書店を回ってみたもののどこにも売っておらず、amazonでこの全巻セットを見つけて即買いしてしまいました。
読んでみての個人的感想としては面白かった。
内容は、漫画として邪道と言われればそれまでですが、
未知の力を得た少年少女の【葛藤】が主で、精神的なエグさに耐えられない方にはおすすめできかねます。
漫画をつらーっと読んだ後の各巻のあとがきが、この漫画の主張を短い言葉で核心を突いてくれているので、
立ち読みできる機会があれば、あとがきだけでも読んでみてください。
読んで興味を持てたなら、買ってじっくり読むのもいいかもしれません。
絵は、みんな大好き少年誌みたいなきれい、かっこいいとは違いますが、
登場人物の表情から心境の変動が読み取りやすく、主人公やその周囲の人々の性格や葛藤が生々しく感じることができます。
一部グロいシーンもありますので、閲覧の際はご注意ください。
なるたる(1) (アフタヌーンKC)
まず一言。表紙は可愛らしいですが、いわゆるジャケ買いなどは絶対しない方がいいです。表紙が放つイメージと作品の実際はあまりにかけ離れているので、ちょっと調べてみるなどした方がいいですね。作品全体の大まかな概要はここに書いてみようと思うので、参考になれば良いのですが。
取りあえず、お話全体の流れとしてはセカイ系に分類されるんじゃないかなと思います。生や死という概念を、ミクロかつマクロな視点で描いた漫画だと言えます。
また、人物描写(登場人物は小中学生が中心ですので、思春期における人物描写といった方が正しいです)に容赦が無く、現実以上に人間性や人間の暗部というものを強調して描いています。ある意味リアルではないですが、その生々しさたるや、思わず目を覆いたくなるほどに悪趣味なものがあります。そういった性質上、全体を通して異常とも言えるほどに鬱な展開になっているので、色々と考え込みやすい人は本当に読むのをやめた方がいいです。再三言いますが、この作品は表紙のようなほんわかした漫画ではないです。「骸なる星、珠たる子=なるたる」であって「なるたる」ではないんです。
と、まあ概して内容が本当にハードなので、少なくとも高校生以上の大人向けの作品ではあります。ただ別に大人にオススメという訳ではなく、子どもには絶対に読ませたくないという感じです。
私としてはこの作品、読んでいてこれほども「楽しい」とは思えませんでした。ただ嫌な気持ちが溢れるばかりで、それが発散されるカタルシスのようなものが全くないんです。報われない話には悲壮感を抱きますが、これには不快感しか後に残らない。つまるところ、その不快感をどういう風に受け止めるかが、読み手としては重要になってくるのではないでしょうか。
それは異常なのか、それとも耐え難い魔性か――まさに、問題作と呼べる作品でしょう。一読の価値はあると思います。
取りあえず、お話全体の流れとしてはセカイ系に分類されるんじゃないかなと思います。生や死という概念を、ミクロかつマクロな視点で描いた漫画だと言えます。
また、人物描写(登場人物は小中学生が中心ですので、思春期における人物描写といった方が正しいです)に容赦が無く、現実以上に人間性や人間の暗部というものを強調して描いています。ある意味リアルではないですが、その生々しさたるや、思わず目を覆いたくなるほどに悪趣味なものがあります。そういった性質上、全体を通して異常とも言えるほどに鬱な展開になっているので、色々と考え込みやすい人は本当に読むのをやめた方がいいです。再三言いますが、この作品は表紙のようなほんわかした漫画ではないです。「骸なる星、珠たる子=なるたる」であって「なるたる」ではないんです。
と、まあ概して内容が本当にハードなので、少なくとも高校生以上の大人向けの作品ではあります。ただ別に大人にオススメという訳ではなく、子どもには絶対に読ませたくないという感じです。
私としてはこの作品、読んでいてこれほども「楽しい」とは思えませんでした。ただ嫌な気持ちが溢れるばかりで、それが発散されるカタルシスのようなものが全くないんです。報われない話には悲壮感を抱きますが、これには不快感しか後に残らない。つまるところ、その不快感をどういう風に受け止めるかが、読み手としては重要になってくるのではないでしょうか。
それは異常なのか、それとも耐え難い魔性か――まさに、問題作と呼べる作品でしょう。一読の価値はあると思います。
テレビアニメ『ぼくらの』DVD Vol.1
話が続いていく中で色々な謎が解明されてくけど,なんかどんどん薄っぺらい感じになっていく。
死を突き付けられた中学生が落ちつきすぎだろって思いました。死を突き付けられたことによってでてくる人間としての汚い部分を全面に出して描いていくんかなと期待してたので残念です。
死を突き付けられた中学生が落ちつきすぎだろって思いました。死を突き付けられたことによってでてくる人間としての汚い部分を全面に出して描いていくんかなと期待してたので残念です。
なるたる(1)
色々賛否両論のある作品だが、伏線の張り方やストーリーのブレの無さ、構成力は数ある漫画の中でも高い部類に入る。
ただ、説明不足で読者の読解力をあてにし過ぎている部分も少なからずある。
人間は誰でも悩みの多い思春期などで苦しさ故に、こんな世界無くなってしまえばいい・・・・、この世界を自分の望むままに変えていきたいと誰もが一度は考えた事があるはず・・・・ そういう考えは大抵はしばらく過ごしているうちに風化していき、我々は精神的に成長していき大人という段階へ登り詰める。 しかし、この漫画にでてくる人間達の多くは様々な理由からそのような考えを捨てられず、やがて強大な力を持ったのをきっかけに暴走していく様を皮肉げに書いている 。
様々な漫画を読み、普通の漫画に飽き飽きしているのなら是非この作品は手にとって欲しい。
ただ、説明不足で読者の読解力をあてにし過ぎている部分も少なからずある。
人間は誰でも悩みの多い思春期などで苦しさ故に、こんな世界無くなってしまえばいい・・・・、この世界を自分の望むままに変えていきたいと誰もが一度は考えた事があるはず・・・・ そういう考えは大抵はしばらく過ごしているうちに風化していき、我々は精神的に成長していき大人という段階へ登り詰める。 しかし、この漫画にでてくる人間達の多くは様々な理由からそのような考えを捨てられず、やがて強大な力を持ったのをきっかけに暴走していく様を皮肉げに書いている 。
様々な漫画を読み、普通の漫画に飽き飽きしているのなら是非この作品は手にとって欲しい。