なぜ、働かないで年収1億円になれたのか?: 仕事、恋愛、健康、旅行、買物……全ての夢をかなえた私の方法 (王様文庫)
最後のページに小さい字で「本書は、アスコムより刊行された『楽して成功できる非常識な勉強法』を、文庫収録にあたり加筆・改筆・再編集のうえ、改題したものです」と書いてあるとおり、基本的な内容は前著と同じです。前著よりは整理されている感じがしますが、すでに前著を持っている人は、新たに本書を購入する必要はないかもしれません。
内容は既存の成功本からの寄せ集めという感じで、これまでにいろいろな成功本を読んで来た人は、とくに真新しいものは感じないでしょう。逆に、従来の成功本のエッセンス的な部分を含んでいますので、内容自体は確かに役に立つものです。
構成としては、「1.成功体質になる」「2.現在の自分の状況を把握する」「3.自分の本当の夢を見極める」「4.最低限やるべきことをリストアップする」「5.夢をかなえる具体的な計画を立てる」「6.脳と体をコントロールする」「7.実際に行動する」となっています。
稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?
「財布の購入価格×200がその人の年収・・・つまり現在年収300万円の人が5万円の財布を使っていると、その人の年収は1000万円に向けて伸びていく・・・だから年収アップを目指したいと思ったら、その出発点である財布を変えるところから始めてみようというのが私の考え」21ページ
理屈が全く逆であろう。お金持ちは確かに高い財布を使っている確率が高い。しかしそれはお金があるから高いものを買えるというだけの話だ。高い財布を使っていたからお金持ちになったわけではない。ベンツに乗っている人は金持ちだから、あなたもベンツに乗ろう。そうすれば金持ちになれるというのと同じくらいくだらない論法だ。著者も高級長財布を使っている社長にこう聞くべきであった。「お金がないころからそういったブランドものの長財布を使っていましたか?」と。
その他にも「レンタルビデオ店の会員証も一度使ったらすぐに折って破棄する。そして次に借りるときに再び新しいカードを作ってもらいます。毎回入会費を払うことになるのですがそれでもかまわない。」
「新しい財布を買ったら、財布に「お金の味」をしっかり覚えてもらうために100万円の札束を3日間入れておく。お金にしてもまったく新品の財布より多少でも使われている財布の方がきっとここちよい」といった内容が続く。
こういうのが好きな方にはいい本なのかもしれないが、私にはついて行けなかった。
久しぶりに読んでがっかりした本だったが、学びがないわけではなかったので★×3
ミディアムスロー
渋いラブソングを歌わせたらこの人以外にないという鈴木雅之のバラッド集、良くないわけがない。おなじみの曲に加えて、これまでのベスト盤には入ってなかった曲がこれまた渋い。鈴木聖美のTAXIを歌ったり、RATS時代の曲をアコースティックで聴かせたり、といったサービスもうれしい。
年収200万円からの貯金生活宣言
貯金が出来ない方は意外に多いようだ。「生きること」=「消費すること」とばかりにお金を使う。
それが生きればいいが、大抵は「死に金」。悪しき浪費となっている次第。
生活習慣そのものが「浪費」の悪癖に支配されていると言ってもいい。
そんな浪費体質・借金体質の方の生活習慣改善の書。
まずは現状分析から始めること。
家計を楽にするには究極のところ「収入を増やす」か「支出を減らす」かしかない。
前者よりも後者のほうが簡単・ラクであることは何となく想像は付くはずだ。
収入を増やす・・・と言ったってバイトを増やすとか、副業を始めるとか・・・軌道に乗るまで時間が掛かりそうな話だ。
それに比して支出を削減するのは既にあるものの見直しであるので、いかに「思い切った大ナタが振るえるか」が成否の分かれ目になると思う。
「固定費」を減らすこと。第一の目標だ。
家賃・水道費・電気代・通信費(携帯代金)・新聞代・ガソリン代・・・・etc.
黙っていても期限が経過すると自動的に金庫(口座)から抜き取られていく費用を減らす。
1.自家用車は持たない。(ガソリン代・駐車場代が不要に!)
2.外食は避ける。
3.生命保険を見直す
4.携帯電話の使用を減らす。
5.無駄な飲み会に参加しない。
6.クレジットカードの使用を止める。
7.読んでるか読んでないか分からない新聞は取らない。
8.タバコ・酒は止めるもしくは頻度を減らす。
9.住宅ローンを組まない(家を購入しない)
基本的なポイントを押さえただけでも家計は劇的に改善する。
ダイエットが適切な手段を取らねばすぐにリバウンドしてしまうのと同じように、
借金・浪費体質の改善も節約・貯金思考に変化せねば元の黙阿弥。
「お金」は使うものではなく、基本的に(投資によって)自分の代わり、もしくは共に働かせ稼がせるものと心得ましょう。
投資は攻撃、攻めです。「攻撃は最大の防御である」なんていう防御不要論を信じてはなりません。
お金儲けで「攻め」に転じるにはある程度の守り(貯金)が固まっていることが絶対条件なのです。
まずは守りを固めよ。さすれば攻めへの糸口が掴めるであろう。
「兵法」の原則にも乗っ取った「極めて理に適った1冊である」と言えましょう。