Roxy Music Live At The Apollo 【UA-44】 [DVD]
2001年10月2日のワールドツアー最終日のロンドンアポロ劇場でのライブを集録したもの。メンバーはEnoとG.シンプソン以外のオリジナルメンバーが勢揃い(E.ジョブソンも欠)で、大人になったROXYの魅力をたっぷりと堪能できます。
曲は、1970年代初期のアルバムからのものが多く、ひょっとすると当時よりかなりうまくなっているような気がしました。あくまでも初期ヒット曲にしぼって演奏している分、当時のヴィジュアル効果も現代風にアレンジしてロキシーらしいド派手な舞台まわしになっています。こういう骨太なロックライブは彼等だから出来るものと感動すら覚えました。サポートミュージシャンもなかなかの強者を配して楽しいコンサートになっています。
このライブ直前に東京公演だったので、演奏曲目もほぼ同じであったということで、オマケの練習風景も面白かったです。
Thrill of It All: A Visual History 1972-1982 [DVD] [Import]
送られてきた輸入版はNTSCで、リージョンの記載がありませんでした。国産のDVDレコーダで問題なく再生できました。内容は評価通りで、年代順に演奏が並んでいる、素晴らしいものです。
THE COMPLETE STUDIO RECORDINGS 1972-1982
まだ、アヴァロンとフレッシュと特典盤しか聞いていませんが、その点お断りしたうえでレビューします。
確かにリマスターのクレジットがないことなど、細かい不満はあるかもしれませんが、少なくとも最近流行りのドンシャリのリマスターよりアナログのバランスが保たれたままの今回のフラットトランスファーは自分としては気に入っています。ロキシーの音はレコードの時代からこんな感じのまとまった音の塊だと思っています。それでいた細部の細かい部分はクリアになっていると思います。オリジナルのマスターテープに載っているノイズも聞こえますが、これはオリジナルのものですから、変に除去しないのがリアリティーがあります。
アヴァロン当たりのジャケットから連想されるような朝焼けの感じとか、音楽が放つ情景というものが、今回のトランスファーからは感じられます。CD化された初期の丸まった音(変にコンプレッサーがかかっているような響き)もなく、レコード時代から聞いている者にとっては、違和感がありません。
紙ジャケに特に期待はしませんでしたが、結構分厚い昔のジャケットを感じさせる厚みで、CDサイズにはやり過ぎの感があるかもしれませんが、紙製の内袋が付いているし、多少の出し入れでジャケットが破れる様なこともないでしょうから必要十分です。ダブルフォールドは残念ですが、それこそ本当に気になるのならレコードジャケットを売らなければ宜しい。CDサイズでミニチュアの出来がどうのというのは、お門違いだと思います。
Milesの全集やCBSの4枚組なんかよりずっといいと思います。それに加えてこの単価一枚当たり500円なら文句はないでしょう。
Total Recall [VHS] [Import]
ロキシーミュージックのヒストリー物としては最高の作品です。ロキシーの全アルバム、フェリーソロ、イーノソロ、801…完奏ではないものの歴史を追った構成は秀逸!廃盤なのが惜しいが、是非DVD化を求む!ロキシーミュージックが難解だと決め付けてた初心者は、これを観ればすぐにCDを買いに走ってしまうことでしょう。
Roxy Music
1970年代を代表するカリスマUKロックバンドである【ロキシー・ミュージック】が、1972年に発表した傑作デビュー・アルバムが本作品です。このアルバムに関しては、言うことがないです。ヨーロッパの美学を追求したポップかつ、シュールかつ、ロマンティックかつ、ビューティフルな音楽性は、とにかく直接聴くのが一番です。後のパンクやニューウェイヴにも絶大な影響を誇った歴史的名盤。今聴くと、大人のロックンロールとしても最高に楽しめます。これもまたUKロックならではの味わいを持った大傑作。興味がある方には、是非オススメします。ヨーロッパの美学にたっぷり酔えますよ。