明日があるさ-青島幸男作品集-
おなじみ前都知事、青島幸男さんの自作自唱集に、作詞作品集をボーナストラックにつけた編集盤。自演の11曲のうち5曲が萩原哲晶作編曲(提供曲のうちの1曲も萩原サウンド)で、クレイジーのパワーを、更に爆発させたサウンドを、どーんと聴かせています。それで、歌も驚くほどうまいのですよ。(5)なんか舟木一夫を思わせる歌いっぷりですし、(7)では三保敬太郎のソフトロックなサウンドに乗せて力強く歌っており、とにかくかっこいい!もちろん十八番の(10)も痛快。(これって「幸せなら手をたたこう」のアダプトだったのね。)提供曲の中には、佐々木功やスパイダースのレア・トラックも。そして(20)の吉本軍団で大団円。楽しいよ!
ポプコン・マイ・リコメンド 佐々木幸男
70年台のフォークブームというか、ニューミュージックブームというか、、の時に最も聴いたアーティストの一人。全国レベルで著名だったのは「君は風」「心から」「リフレイン」「セプテンバーバレンタイン」あたりかなぁ、大石吾朗さん司会の「コッキーポップ」というTV番組にたまに出演していた。。北海道を中心にいまだにその活動を継続しており何年か前に小松原俊さんのライブの際にお話する機会があったが、とんでもなく格好良いオヤジであった事を記憶している。アレンジも曲調も当時のニューミュージックの中では一風変わっているが今でも新鮮に聴ける。「ラストシーン」は永遠の別れのバラードだと思う。
ベスト
今風の言葉であらわすなら、癒し系とでも言うのでしょう。
佐々木幸男さんのベストがついにリリースされます。その穏やかな
ハスキーボイスは心に染み渡り、その優しいメロディーラインは喧騒
な日々から一時穏やかな時間を与えてくれます。
どうして今まで注目されなかったのか不思議なくらい今こそ是非聞
いて欲しいベスト版です。って私はセプテンバーバレンタインなんか
が好きなんですけどね。
ONE ON ONE(紙ジャケット仕様)
1979年にレコードを買って、カセットに録音して死ぬほど聴きました。今で言う「ギターソングブック」(当時800円位だったかなぁ)を購入してギターで弾き語りをしたりしていました。幸男さんの初期を知るには「ポプコンマイリコメンド 佐々木幸男」で充分な気もしますが、それには「一人コンサート」がアップされていない。「鬱り気」「セプテンバーバレンタイン」「心から」レコードはここからB面の「雨の日の想い出」「便りにかえて」「尽きぬ想い」と続いていく流れが重要だったりするわけで。
当時、松山千春、ふきのとう、中島みゆき等北海道出身のアーティストが活躍する中にあって異色(特徴的)なコード進行とハスキーボイスで違う路線をばく進していたと記憶しています。(幸男さん自身は北海道の出身ではないが北海道を拠点に活躍していた)
還暦を迎えてなお現役で活躍中です。最近のCDにおいても「都会派」は健在で、北海道中心のライブ活動になっていますが、是非とも西にも進出して欲しいものです。
続く「Tの青春」「Yes」「ジェラシー」「After Dark」の復刻を強く望みます。
ポプコン バラードコレクション
この曲名を見てください!70年〜80年代にかけてヒットしたPOPCONアーティスト達。そんなアーティスト達のバラード名曲集です。1. 蜃気楼 / クリスタルキング 2. 白いページの中に / 柴田まゆみ 3. セプテンバー・バレンタイン / 佐々木幸男 4. レイク・キャビンのほとりにて(水彩画) / 相曽晴日 5. わかって下さい / 因幡晃 6. あなた / 小坂明子 7. 歌は世につれ / NSP 8. 愛はかげろう / 雅夢 9. ひとり咲き / CHAGE & ASKA 10. ニール・サイモンも読みかけのままで / 石川優子 11. 愛を心に / エディ山本 12. いつわり愛 / 下成佐登子 13. 哀歌 / 金子裕則 14. 時代 / 中島みゆき 15. LOVE SONG / ツイスト 16. 夜間飛行 / 八神純子
大ヒットした曲や超名曲、そしてマニアに語り継がれる名バラードを全16曲収録されています。POPCONというコンテストの底力を感じます。スーパースターになったグループもあれば、それなりに活躍している人もいますが、私のお薦めは3曲目「セプテンバー・バレンタイン / 佐々木幸男」です。北海道出身の彼は、ブルースとソウルをルーツにしながらも、乾いたサウンドとハスキー・ボイスを持ち味にしていて、今聞いても新鮮で素敵です。どの曲もイギリス録音にこだわった彼のこだわりがよく出ています。普段は自身で作詞作曲をするのだが、この曲に関しては作詞は斉藤敦子、作曲は安部恭弘。しかしこれが代表作になってしまうのだからちょっと皮肉なもの。