ドゥルーリィ・レイン劇場のロバート・ワイアット
とにかく素晴しい。悲しい事故の後15ヶ月してからのライブだという。演奏メンバーはまさに旬を迎えておりやや粗削りな様でもあるが、見事な演奏を聞かせてくれる。ジュリーティペットの参加も嬉しい。何年か前に行われたワイアットのトリビュートライブにも参加していて、親交の厚さが伺える。ワイアット自身もとにかく若い!!あのもの悲しげな歌い方は相変わらずだが、声の張りと元気さが違うから別世界が味わえる。とにかく元気で活力に満ちた作品に仕上がっている。音は、KING CRIMSONのライブよりとは比べ物にならないほど良いので買いでしょう(比べるなという声もありますが)。見事な名演奏を満喫したい方々は買うべし!
Rock Bottom
散々言われてるけどほんとに美しい。ピュアで純粋。これ聞くと本人には悪いけど事故ってくれてよかったなあとか思う。天使みたいなボーカルとファンタジックなサウンド。初めて聞いたときSea Songのあまりの美しさに鳥肌がたったもん。まあ孤高の人だからなあ。他のアルバムも全部大好きだけどこれを聞くことが一番多いです。 あんま天上の音楽とか無垢な魂とかいう表現は好きじゃないがこれはその言葉がぴったりですね。
スティングmeetsグレイテスト・スターズ~ウェルカム・トゥ・ザ・ヴォイス
スティング主演のオペラ。エルヴィス・コステロ、ロバート・ワイアットほかも参加。
エルヴィス・コステロの右腕、スティーヴ・ナイーヴの作曲で、あまり代表作と言える作品のないナイーヴですが、今回の曲はよく書けている、と思います。
最新作で元祖シンガー/ソングライター、ジョン・ダウランドをカヴァーしたスティング、数年前にバレエ音楽を作曲したコステロの教養主義を思うと、スティング、コステロにとっては、規定路線でしょう。歌唱力抜群なので、文句はありません。
しかし、詳しい動機は分かりませんが、ポール・ウェラーは、最近、公衆の面前で、スティングのポスターに唾を吐きかけ、罵倒したそうです。ウェラーのようになおも狭義のロック魂を燃やし続け、ポリスの頃のスティング、デビュー当時のコステロが好きな方には、スティング、コステロのオペラ歌唱は、彼らのスノビズムの表れであり、むかつくだけかもしれません。
日本盤は、歌詞・対訳完備です。
ロック・ボトム (紙ジャケット仕様)
74年発表の2nd。元カーブド・エアのフランシス・モンクマン(k)、ゲイリー・ウィンド(sax、本作でもゲスト参加) らとの新生マッチング・モウルの準備中の73年に事故で半身不髄となった彼がシンガーとして再出発を飾った本当の意味でのデビュー作とも呼ぶべき名作。屈指の名曲の1.は乱れ舞う波のような独特の美しさを誇った孤高の一曲であり、絶対に聞くことをお薦めする。今までの彼の作風とは異なった重苦しい雰囲気は漂うものの、多くの曲はマッチング・モウル用に書かれた曲であり、そのマッチング・モウルの1stに通じるユーモラスなジャズ・ロック的な要素も強く持っている。
ゲストとしてマイク・オールドフィールド、キャラバンのリチャード・シンクレア、ゴングのローリー・アラン、ソフト・マシーンのフュー・ホッパー、ヘンリー・カウのフレッド・フリスらが参加している。6.で登場する、いかにもマイク・オールドフィールドなギターが素晴しい。
ヒズ・グレイテスト・ミッシーズ ~ロバート・ワイアット30年の軌跡
ロバート・ワイアットのソロ活動における日本独自企画のベストアルバム。
ジャケットはロバート・ワイアットの6歳児の頃のイラストを基にしたもの。
選曲は音楽雑誌ストレンジ・デイズ。現在入手困難なシングル曲も含まれている。
以上が商品特徴。普段、日本独自企画盤は買わない自分だがコレは良いです。
ちなみに「初回限定紙ジャケット」だが、それはメーカーによると「紙ジャケットで初回生産して、プラケースでの販売予定は無い」とのこと。つまりこのCD自体が限定盤。
欲しい方はお早めに。