不動産バブルと景気
不動産市場が金融市場を通じてマクロ経済に与える影響について、これまでの四半世紀の動きを紐解きながら解説した専門書です。
不動産関係のデータには制約が多いですが、その制約の中で丁寧にデータを追い、計量的な分析まで踏み込んだ好著です。
専門的な理論や分析手法を利用している部分があり、入門書としては難しい部分がありますが、不動産市場とマクロ経済の関係の分析を行う上では参考とすべき本と思います。
不動産バブルで勝つ鉄則―何が日本のプレーヤーに欠けているのか
この本は、不動産のビジネススキルを身につけたい人には、必読です。
著者は、今、グローバルマネーが動き出し、第4のバブルの波が押し寄せているとして、これを好機ととらえ、ビジネスに活かすよう、提言していますが、そのための必要な不動産の知識、扱うスキルが、とても詳しく書かれています。
特に不動産固有のリスク、サイクル、出口戦略、証券化など不動産金融の理論が、ビジネスの視点から解説され、素人にも理解しやすい内容になっています。
また最終章には物件の具体的なケーススタディを用いて、手順を踏まえた”不動産の価値を把握する”手法が書かれています。
不動産バブルで勝ちたい人、必要な知識、ノウハウを手にするために、まずは読むべき一冊だと思います。