私は風俗嬢講師
風俗嬢講師という職業?に興味を持ち購入した一冊。
風俗嬢へ講師的な活動をしている著者が「風俗嬢になった理由」と「風俗嬢になってからの体験」を綴ったエッセイ。
衝撃的な内容が続くため万人にはお勧めできないかも。
風俗嬢がどんな気持ちで仕事をしているのかを知りたい方にはぴったりの作品。
風俗嬢として働いた体験談をその時の自身の気持ちを含めて書いているが、
どれもこれも読んでいるこっちの気持ちが萎えてしまう。
著者はピンサロ・ソープ・ハプバー・SMともっと書ききれないくらいの業態を体験している。現役の嬢でも参考になることは多いと思う。
個人的には風俗で遊ぶお客さんに読んでもらいたい。
ところどころある著者の悩みはマナーの悪いお客が原因。この本を読んで今までの遊び方を後悔する男性は多いと思う。
ザ・マーシャル・マザーズLP
エミネムが作り出した架空の表現者スリム・シェイディの暴力的衝動はのっけから気合が入っている。アナウンスから「キル・ユー」へと、現実世界では誰も口には出来ないが口にしたい衝動が一気に吐き出され、その歯切れ良さにリスナーはある官能的快感を覚えるのかもしれない。一方3では、美声のディドに導かれ、メロウな空気が流れてくる。そこでのシェディは孤独の相手として描かれ、或いは自己との会話のようにも鳴らされる。5では繰り返されるベース音が心地よく、またその淡々とした中にエミネムの“俺が子供に影響を与えてるなんて思いもよらなかった”との核心が綴られ、非常に曲への陰の差し方が趣き深い。
私がエミネムを支持する理由は上記の暴力的ライムによる快感ではない。たまにみせる弱さの面だ。5では俺のやってるのはファイト・ミュージックだ、というが、そう鼓舞する裏では彼の生い立ちにおける、愛情の欠如を埋めたいというような“切なさ”を感じる。勿論ラップ技術の見事さがが大前提で、7「ザ・ウェイ・アイ・アム」の韻がびしばし決まる音は快感だ。また8で“俺が本物のスリムシェディ、他の奴は真似してるだけさ”と自ら言うような“誇り”つまりはエミネム・オリジナリティの強烈さは、我々の意識を捕らえて放さない。
今作ではエミネムという弾丸が拳銃の砲身を飛び出してまもない勢いを感じる。