Valotte
ジョンレのンの遺伝子を持つ=声がかなり似ておりものすごくそこは有利である。84年と言うラッキーな時代にデビューしたのもこのアルバムが売れた理由だ。このアルバムが彼のピークであり、この後失速して、90年代後半に質の良いアルバムを出すまでは活動さえしているのかどうかさえも忘れ去られていた。
現在シンガーソングライター系ソフトロックシンガーには誠に厳しい状況だ。ほのぼのとした暖かく包み込むような声の質感がこの人の特色。
ソフトロックの80年代の名盤のひとつ。
10点中8点
Everything Changes
Julian 13年ぶりのニューアルバム「Everything Changes」
流行している言葉を使わせてもらいますが、この人はやっぱり「持っています」ね。
どの曲もメロディが素晴らしい。
親譲りの・・と言うのは簡単ですが、独特の浮遊感のあるキレイさと言えばいいんでしょうか。
例えばビートルズの「Lucy In The Sky With Diamonds」とか、ジョンの「#9 Dreams」のような世界です。
この2曲はジョンの曲の中でも私が大好きな曲なのですが、そうそうもっといえばこの傾向が究極になると「Across The Universe」ですね。
ごく小さな世界なのかもしれませんが、その音世界を自由にふわふわ、キレイな光を纏って永遠に舞い続けている・・そんなイメージをレノンさん御二人の曲に、私は感じるのですが、このアルバムも正にそう。
聴いていると引き込まれてどんどん自分もフワフワ浮いた感覚に・・・
ただ、ジョンにはロック魂がありましたが、ジュリアンには無いのですね。
そのせいなのか、只々暗い・・・
色々と背負うものが大きい人生を送っているのでしょう。
ジョンのように「マザー!」、あ、ジュリアンの場合「ファーザー!」と叫べばよいのでしょうけれども
聴いてて少し痛々しくなる。
もう少しアレンジとか演奏に「血」が入ったらとか
もうちょっと気楽に歌えばとか
もうちょっとゴハン食べてから歌えばとか(笑)
色々心配にもなってしまいました。
48歳になったジュリアンのこれからがどうか幸せなものでありますように。
ジョージ・ハリスンの書いた「美しき人生」のような曲も聴きたいです。
ちなみに「Lucy In The sky With Diamonds」このかっこいいフレーズをジョンに教えたのは当時4歳だったジュリアンだそうです。
アースライズ~ロックが地球を救う [VHS]
1992年に出た森林保護のためのチャリティ・ビデオ。2曲のチャリティ・ソング(6と9)と協賛アーティストのビデオクリップを収録している。
6曲目「イエス・ウィ・キャン」の参加アーティスト
マイケル・マクドナルド、チャカ・カーン、ジョー・コッカー、ブライアン・メイ(クイーン)、ハービー・ハンコックなど
9曲目「スピリット・オブ・ザ・フォーレスト」の参加アーティスト
クリス・レア、XTC、デヴィッド・ギルモア(ピンク・フロイド)、ブライアン・ウィルソン、デボラ・ハリー、ドナ・サマー、ベリンダ・カーライル、ボニー・レイット、リタ・クーリッジ、フィッシュ(元マリリオン)、ジョニ・ミッチェル、リンゴ・スター、ジョン・アンダーソン(イエス)、リトル・スティーヴン、ケイト・ブッシュ、イギー・ポップなど
みんな映像でも出てくるので、それぞれのファンの方は要チェックです。
ポール・マッカートニーの「ハウ・メニー・ピープル」はこのビデオのために作られたクリップで、南米の森林や住民の映像で構成されている。また、ジェネシスの「ブラジリアン」はエンド・クレジットのバックに流れるだけで、クリップではない。
曲目リストでは抜けているが、シールの「クレイジー」とジュリアン・レノン の「ソルトウォーター」のクリップも収録されている。
フォトグラフ・スマイル
デビューアルバムは衝撃的で今でも名盤だと思いますが、
それ以降、ジュリアンのアルバムは聴く気になれず、
このアルバムの購入はホント久しぶりでした。
最初聴いてから2度3度まではどうしてもジョンレノンとの比較をしてしまい
どうしても評論の立場で音楽を聴いていた自分が居ましたが、
そのうち、いくつかのメロディーが自然と耳に残り始め
「また聴きたい」と感じるアルバムでした。
声があまりに父ジョンレノンに似ているが故にどうしても
父と比較されてしまうと言う辛い境遇を潜ってきた人だと思いますが
ここに来て、ある意味吹っ切れたような印象すら感じられます。
「I Don't Wanna Know」なんてどう聞いても初期のBeatlesサウンドを意識しているし
他の曲にもジョンやビートルズを思い起こさせるフレーズが散りばめられていたりしますが
もうジュリアンの中ではそう言う事は逆に逆手に取って、
遊んでいるような余裕が感じられたりもする好感の持てるアルバムです。
デビュー時には声がジョンに似ているが故にメディアから揶揄もされ
似ているが故に父を超えられない、認められないジュリアンの苛立ち苦しみも
このアルバムを聴いて「今までの苦境を全て織り込み始めている」と
ある意味ホッとした気にもなれました。
良い曲も多くこのアルバムを買って正解でした。
イマジン/ジョン・レノン 特別版 [DVD]
時代を超えて、ジョン・レノンの魂の叫びを聞く。エンディングを「イマジン」にせず、「イン・マイ・ライフ」と「リアル・ラブ」と続けたところに、制作者のジョン・レノンの人生に対する理解が現れている。異端ではあったが、「平和」と「愛」を信じ続けた男の永遠のメッセージである。