西の善き魔女〈3〉薔薇の名前 (中公文庫)
この3巻は、1つの山場だと思います!これを機会に、話が大きく変わるので少し驚きました。私的に、おすすめです。特に、セリフの一つ一つが悲恋的で、悲しくなる場面や、緊張感もあり、各キャラの雰囲気がさらに出ている1冊だと思います。
西の善き魔女〈1〉セラフィールドの少女 (中公文庫)
情景が頭の中にすぅっと入ってくる。色彩豊かな文章表現と圧倒的な世界観が魅力。恋愛あり、戦いあり、学園生活あり、etc・・・欲しい要素は全部とりこんだ!(多少欲張ってしまった・・)そんな感じの物語。
それでも物語は主人公の少女フィリエルを中心に展開していく。もし小さい頃に読んでいたなら、(そして私が女の子であったなら)きっとフィリエルに憧れ、セラフィールドを夢見るだろう。
舞台はどんどん変わっていく。展開も多彩である。物語のベクトルがあらゆる方向へ向いてゆくため多少読者を困惑させるが、それを補って余りある・・・と言っていいほどの作者の文章力がその場その場を確実に盛り上げいく。
児童文学作家を志す者ならば、荻原規子の「西の善き魔女」は一つの指標にするべきだ。
西の善き魔女 番外編ドラマCD 赤毛の貴公子と黒髪の少年
九州ではアニメ放映が無かったので発売されるDVDを待ちながらストーリーを追っているので、全て観た訳ではないからハッキリとは言えませんが、
とある国の女王継承にまつわる陰謀やら黒いものも渦巻いている中、正義と愛を貫こうとする主人公の女の子フィリエルと陰ながら彼女を守り慕う男の子ルーンの物語。
だから本編はいたって、シリアスなんですっ!
でも、このドラマCDはタイトルにも記されている通り【番外編】なのです。
だから本編とは180度違う【ドタバタ学園コメディ】に仕上がっています。
本編とはおもむきが異なるテンションのキャラが多数…悪役?!3人組の大袈裟なくらいの演技が愉しそう(o~-')b
ルーンを籠絡しようとするチェバイアットや「こんなこと♪フィリエルはさせてくれないしな〜」と流されそうになって、色仕掛けに乗っかる寸前なルーンなど大爆笑しました。
TVサイズのOP主題歌とEDも収録されています。
欲を言えば、このドラマを収録後の声優さんたちのコメント音声が入っていれば満点でした。
お一人お一人のコメントでも、全員で10分程度の座談会形式でもよかったんですけど…次回に期待☆
アニメもwebラジオも終わった今、
ドラマCDに次回はあるのかーっ?
西の善き魔女〈2〉秘密の花園 (中公文庫)
グラール王国の北にある小さな村セラフィールドで生まれ育った少女フィリエルは、北の雄ルアルゴー伯爵との取り決めにより、トーラス修道院の女学校に行くことになります。
女同士の派閥争い、美しく恐いお姉様方、舞い込むラブレター、女の子同士の恋、いずれ女王の幹部になるであろう面々、謎のシスター。清純な女の園にさまざまな事件が繰り広げられます。舞台は女学校ですが、なぜかフィリエルの幼なじみの少年ルーンが大活躍しちゃいます。友人のマリエも登場します。第1巻を読んだあなた、早くこれを読んで第3巻に移りましょう。