ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)
この本に収められている4つの短編はいずれも明治期の岡山県下の村に関連しています。確か、横溝正史の長編小説にも岡山県下の架空の村が舞台になったものがいくつかあったと記憶していますが、それとも共通するムラ社会の閉鎖性とそれが生み出す特殊な人間関係と非人間性が物語の基底にあります。登場人物たちの悲しさは、事件やエピソードではなく、その境遇そのものであり、それ自体が、恐ろしいものです。この本の持つ恐怖の根本はムラ社会といっていいでしょう。
あの女(オンナ) (文庫ダ・ヴィンチ)
死霊、生霊は本当に存在していたのか。できれば遭いたくないけど、人間関係によっては遭ってしまうのかな。怖いもの見たさと、文章のおもしろさが読書のスピードを加速した。
UTAKATA [DVD]
日本もやっとここまできたか〜!(上から目線でスミマセン…)
女性の視点からでしか撮り得ない先進的なドキュメンタリー。
何だか同性として嬉しくなってしまいましたヨ。
中村うさぎさんの自分に真直ぐすぎる言動に勇気がもらえます。
「女のホンネ」をぜひ男性の方々にも観てもらいたいですね。
現代百物語 嘘実 (角川ホラー文庫)
シリーズ2作目。幽霊ものでもなく、サイコものでもなく、「ほんのすこし」変わった人々の話を集めた実話もの。
「ほんのすこし」の狂いっぷりが、やはり面白くて怖い。
読みながら思いましたか、別にこの本の話が全部作者の創作だとしても、私は作者を非難しようとは思いませんね。
「こんな人、ひょっとしたらいるかもしれない」と思わせ、いやあな気持ちにさせてくれただけで、満足ですので。
お気に入りは「水でロシアンルーレット」。
何でこんなこと思い付くんだろう。やっぱりテレビは観てるのか。(こんなことテレビでしかやらないよね?)楽しそうなゲームだと思ってたのか。楽しみたいのか嫌がらせなのか。
子供の怪我や病気に気付かない母親の話も嫌だ。本当に嫌だ。最初は「うわっサイテーな母親がいる」と語り手に感情移入させといて、オチで「オイ」。登場人物が皆気持ち悪い…。皆嫌…。
岩井志麻子の歌舞伎町猥談 vol.2 [DVD]
尾崎ナナ目当てに購入したので内容は全く期待していなかったが、思った以上に面白かった。
題名の通り、女性目線の猥談を展開していく。
岩井志麻子の鉄板トークに小原が上手く回してグラドル達の赤裸々猥談をというテンポがすごくちょうどよかった。
岩井の卑猥ネタをずっと聞くだけではつまらないし、同様グラドルのエピソードだけ聞いていても時間とともに退屈してくるのは目に見える。
そういう意味でもサクッと聞いて次のトークテーマへというリズム感が視聴者を飽きさせないのではないかと思う。
(編集の技術が大きいとは思うが・・・)
タイミングが良く、980円で購入できたのはラッキー。
値段以上の内容だと思っている。