大迫麗香 写真集 『密会』
とにかくいいと絶賛してしまいます。
露出度そのものは高くないかもしれないけれど、とにかくエロティック。
顔も色っぽければ、体も色っぽい。
胸も大きければ、ヒップも豊かで美しい。
ポーズもしっかりとって、いい見せ方をしています。
そして、衣装の選び方も完璧。(スタイリストさんはいい仕事しています。新鮮ですらあります。)
阪大卒のお嬢様との秘密の情事が展開されるような物語性。
きちんとつくりこまれた演出がいきるのも、このコの魅力があってこそでしょう。
ああ、こんなコを彼女にしたいもんです(溜息)
唯一の欠点は構成。
時間が交差するような写真の構成ではなく、時間の流れにそって、衣装ごとに展開させて欲しかったですね。それができていたら、満点でした。
Self -わたしの中にわたしはいない-
Selfは、「自己」と、かつては訳していました。いまは「わたし」がいいのか。
挿画に引きずられてか、禅の世界にいざなわれました。いま、「いざなわれ」を漢字変換したら、「誘われ」と出ました。そうではない。すっとある、透明な世界にひたれたのでした。
はじめ、相聞歌のようだなと読んでいたら、「ほんとうに苦しいのは/あなたとの距離じゃない//ほんとうに苦しいのは/わたしの中の/わたしとの距離なんだ」とあって、探究の詩なのだと思った。
「中」という漢字が12個使われている。「愛」がその次に多いようだ。この詩集の本質と関わりがあるのかなと。漢字の使い方が微妙で、日本語の特徴がよく出ているようだ。英語だと感じさせない空気が詩を高めていると思う。
最後の、「わたしのいのちは透明になる。」は極め付き。
極上の哲学詩、愛の詩を読んだ思い。「愛の詩」は、「あいのうた」と読んでほしい。
OTOTOIRO
生きている中で毎日出会う何気ない風景。
朝日や月や雲、夜の雨、窓の向こうの景色…
その風景を切り取って、
無理矢理歌を作るのではなく。
風景の中で立ち止まって、
感じたこと、思い出したことを
そのまま歌っているように
優しく素直な音。
どこまでも歩いて行けそうな
広がりを感じます。
『はじまりの歌』は、大袈裟じゃないのに
光が満ちてくるイメージが素晴らしいです。
景色を見るように
画集を見るように
詩集を読むように
聴けるアルバム。
瞬間
イースピの曲はどれも不思議で。
強烈なインパクト、必殺のフレーズ、これでもかというほどの自己主張、過剰な優しさ・・そんなものとは無縁で。
だけど何故か、
いつでも忘れることなく自分の目の前にある。
流行の曲みたいに「過去」にならないのは、
曲を聴く度に「今」の自分を映してくれるから。
鏡のように容赦なく現実を突きつけるのではなく、
水面のように柔らかく優しく映し出してくれるから。
そして、そこに映った自分の姿から顔を上げた時、辺りに広がるイメージ、イメージ、イメージ・・・
言葉や音を一方的に発信するのではなく、送り手、受け手の両方の気持ちが混じり合って音楽になるような。
聴く人によって、どこまでもイメージが広がる、それこそがイースピの音楽の素晴らしさだと思います。
メジャーとしては初のアルバム。
期待大です。
<追記>
ここから実際にアルバムを聴いての感想を・・・
一曲一曲が本当に大切に表現されていると思います。
やっつけな言葉やメロディなど一つも無く。
初期の頃の曖昧な(夢の中のような)世界からすると、現実世界の歌詞に「形」がきちんと見えるけれど、それは「型」ではないから誰の心も嵌めたりしない。
聴き手は自由にその美しいイメージを受け取ることが出来るはず。
雨の中、風の中、陽射しの中で、見失って、また見つけて
繋いで繋いで・・・
そして、ラストの「one」・・・秀逸の一語に尽きます!