ラテンに学ぶ幸せな生き方 (講談社プラスアルファ新書)
作者がラテンの国で本当に幸せに生きているって感じられて、こっちまでその幸せが伝わってくるような一冊です。
「なんでもあり」でくよくよしない、
お金がないから結婚して、子どもを産む。
がつがつしない、そんなおおらかな生活のラテン人。
そういう生き方ができたらいいですね。
ただ、パーティで食料がないからっていきなりその場で捕まえた蛙を焼かれたら困りますが・・・
でも、以前ノーベル賞を取ったメキシコ人作家が「笑顔の仮面を泣き顔の上にかぶっている」といったメキシコ人
本当はそんなに能天気な人ばっかりじゃない、んじゃないかな。
でも笑顔で生きていたら本当に幸せになれる、そうそう思って今日も'スマイル'
検察崩壊 失われた正義
小沢一郎議員陸山会事件で、検察審査会の起訴相当議決を誘導した田代元検事の虚偽捜査報告書問題について、ずっと検察問題に警鐘を鳴らし続けた郷原信郎弁護士と本問題関係4氏との対談を収録した本。
刑事司法に馴染みのない一般市民にとって、刑事司法のプロである検事たちの(虚偽)捜査報告書や問題をウヤムヤで葬り去ろうとする最高検察庁の報告書を読んで、その問題の本質を読み取るのは、かなりハードな作業だと思います。しかも、その問題の本質を読み取るためには、石川議員が事情聴取で隠し録りした録音の反訳文との比較もしなければなりません。
本に登場する小川元法務大臣でさえ、本の中で「実際の反訳書を知らなければ、みんな、これ(最高検報告書)で、騙されてしまいます。」とおっしゃられています。
一般市民で検察問題に関心があって、それらの資料の有り場所を見つけ出してダウンロードし、そこまでの読み込み作業をする方はやはり少数ですから、このままでは、ほんの少数の方だけが知る事で終わってしまいかねません。
そうした状況の中で、この本は、検察の組織的問題や本虚偽捜査報告書問題に直接的・間接的に関係してきた4人の方との対話を通して、問題の本質を、一般市民でもわかり易く理解できるように解説してくれています。
多くの市民が、この検察の組織的問題や本虚偽捜査報告書問題を知る事によって声を挙げ、歪んだ司法の世界を揺り動かし、社会が公正を取り戻すために世に出た意義ある必読の一冊だと思います。
《反訳文などの資料は、本に登場する八木啓代さんが代表をしている「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」HPに掲載。 [・・・] 》
キューバ音楽
キューバ音楽を語るだけでなく、その歴史及びキューバ社会の歴史が絡めて書かれているのでキューバ音楽がどのような社会的背景で、どのような影響を受けて今日まで発展してきたのかが分かりやすい。いつも何気なく聴いているキューバ音楽はこういう背景の中で生まれてきたんだ、と読後にあらためて聴くと感慨深いものがある。この本ではキューバ音楽のジャンル毎に説明がなされているが、欲を言えばもう少しページを割いてつっこんだ説明が欲しかった。しかしキューバ音楽の入門書としては大変よく出来ている本だと思う。
キューバ音楽(増補新版)
日本初のサルサ・バンド、オルケスタ・デル・ソルの創始メンバーであるトランペッターの吉田憲司氏と、中南米で歌手として活躍する八木啓代氏による名著です。
お二人はキューバ遠征をした伝説のバンド「ハバタンパ」でご一緒でしたので、そのご縁で書かれた本。
全てのラテン音楽のもととなったキューバ音楽の広くて深い世界の成り立ちを知るには、最高の一冊といえるでしょう。
また巻末にあるキューバ音楽の根幹となすリズム「クラーベ」についての解説は、たぶん吉田氏の筆になるものと思われますが、非常に興味深い考察がなされています。
キューバ音楽に限らず、音楽好きなら一読すべき。






