ワン・フォー・オール,オール・フォー・ワン~東日本大震災チャリティ・アルバム
「ROCK FOR JAPAN」がメロハー中心であったのに対し、こちらはAVALONレーベル所属のメタル・アーティスト達による東日本大震災チャリティ・アルバムです。全て日本未発表曲・新曲で構成されているので各バンドのファンで企画に賛同する方は買いましょう。
中でもトニー・ムーアら黄金期メンバーによるリユニオン・ツアーで披露されたRIOTの新曲「Wings Are For Angels」の出来が素晴らしい。「Thundersteel」を彷彿とさせる疾走感満点のメロディック・パワー・メタル・チューンに仕上がっていると思います。往来のファンは要チェックです。他にもマーク・ボールズを中心に、ドミニシ(元DT)やエドゥ(ANGRA)、ロブ(LABYRINTH)らが参加し、トニー・マカパインがギターをとる至極のバラード「Shine」。そしてLAST AUTUMN'S DREAMの新曲も素晴らしいです。
貴重な音源も聴けて、なおかつ被災地の支援も出来るこのCDが多くの人の手に渡ることを願います。各アーティストのメッセージも是非!
ライヴ・イン・セント・ペテルスブルグ [DVD]
先日、ほぼ同じ顔ぶれでラナ・レーンの10周年来日公演のDVDが出ているが、本作はその前年にエリクとラナのコンビ名義で行われた欧州ツアーからの厳選されたライヴ映像集になっている。
楽曲はロケット・サイエンティスツ、あるいはエリクのソロ名義の曲が中心だが、オランダ人のペール・ヴァーシューレン(G)とエルンスト・ヴァン・イー(Ds)という凄腕が弾き出す素晴らしい演奏でオリジナル盤を凌ぐ説得力を持って繰り広げられる。
ボーカルも、ラナとケリー・キーリングが音域の広さと感情表現の巧みさで素晴らしいの一言。特に、ケリーはなんとベーシストも兼ね、フレットレス・ベースを巧みに操り難易度の高いプレイも難なくこなしているのに驚いてしまった。歌い手としてだけではなくベーシストとしても一流だったんだ、この人...。
もちろん、御大エリクのプレイはパッセージの難易度、速度ではなく、むしろアナログ系のキーボードの音色を実にセンスよく織り交ぜるアレンジングと的確な指裁きで、楽曲に華やかさと起伏をうまく作っている。ソロアルバムにキース・エマーソンが賛辞を送っていたが、幅広い音楽性と、楽器への造詣の深さはキースをしても褒めるしかなかったのだろう。
欧州のファンともども、彼らを見出し評価している日本のファンは胸を張って良い、そんな感動がじわっと感じられる良質の作品だ。プログレファンはじっくり楽しめると思う。
10thアニヴァーサリー・コンサート [DVD]
私は星4つです。
井上芳雄さんにとってデビュー作となった作品の楽曲が入っていなかったのは残念ですが、Disk3のインタビューがとても良かったです。ご本人の語る10年間の足跡は一見の価値ありです。ただただ華やかなだけの10年だった訳じゃなく、日々努力の10年だったことを知りました。そして、まだまだ発展中であることを知り、これからの10年が楽しみになりました。
レイディ・マクベス
正直、全く期待していなかった。
ここ最近のLana Laneは曲がイマイチだった。
しかし、これは何もかもが最高だ!
前編通してメリハリがきいていて、ドラマティックで美しく、そして何より素晴らしいメロディを持った曲がひたすら続く。
アルバム全体が起伏に富んでいて、どの曲にも聞き所がある。
コンセプトアルバムであることもプラスに作用している
ここまですごいバンドだったかとすら思う。
特にこのバンドはロックには向いてないなと思っていた僕としてはKeeper of the flameに感動した!
アルバム発売日の2005年3月24日は多くの新譜が出るから何を買うか迷っているという人には今作を是非勧めたい!
新たな発見と感動が必ずあるはずだ!!!
ストーリーブック~テイルズ・フロム・ヨーロッパ・アンド・ジャパン~ [DVD]
シンフォニックハードの歌姫、ラナ・レーンのDVD作品。
1997年〜2003年までのライブ映像を中心に、各楽曲をメンバーの解説つきで振り返る。
映像的には年度によってバラつきがあり、ライブ作品としてのみ考えると物足りないが
日本を中心にブレイクしたこの実力派のシンガーと、バンドのコンポーサーたる
エリク・ノーランダーのコンビによる、このバンドの歴史が俯瞰できて興味深い。
音質の方は非常に良好で、実力者ぞろいのメンバーによる演奏はさすが。
1997年前後の古い映像では、まだ垢抜けないラナの雰囲気も新鮮だ。
古き良きプログレ感覚と、ハードロック要素をシンフォニックなアレンジに包み込み
表現豊かな女性ヴォーカルが歌い上げる、このアーティストのスタイルを
多くの映像とともにあらためて感じ取れる作品だ。