竹千代を盗め
非情な忍者ではなく、常にお金の心配をする零細企業の社長のようなイメージで忍者を描いている。大企業(大名)を相手に果敢に挑戦し、人々に助けられながらもアイデアと自らの力で切り開いていく。三四二作品の中では異質であるが、笑いながら読める作品である。
難儀でござる (光文社時代小説文庫)
この人の本は今回初めて読んだのだが、至極読みやすくて好感をもった。本書には八編の短編がおさめられている。扱われている時代は戦国時代だ。この混乱を極めた時代にあって難問に直面する人々が描かれる。戦国の世とはいえ、難局に対する人間の反応というものは今も昔も変わらない。億劫なものは億劫だし怖いものは怖い。あくまでも人間としての素の反応を描こうとした作者の姿勢に大変好感をもった。小品ながら、本書は共感とユーモアをもって忘れがたい印象を与えてくれる。
中でも良かったのが「しょんべん小僧竹千代」だ。これは幼き家康の人質時代に起こった秀逸なネゴシエイト劇を描いていて読ませる。物語の結末は予想できても、その過程に醍醐味がある。なかなか印象深い作品だ。「信長を口説く七つの方法」は先帝の十三回忌を前に先立つもののない禁裏が、いまをときめく覇王信長に二百貫文出させようとする話だ。ユーモアに包まれた楽しい一編だった。その他の作品においてもそれぞれ歴史の表舞台には出てこないが興味深い出来事が描かれていて、楽しめた。
竹千代を盗め (講談社文庫)
非情な忍者ではなく、常にお金の心配をする零細企業の社長のようなイメージで忍者を描いている。大企業(大名)を相手に果敢に挑戦し、人々に助けられながらもアイデアと自らの力で切り開いていく。三四二作品の中では異質であるが、笑いながら読める作品である。
ビジネス
東京おとぼけCATSに在籍していた美空どれみvoを擁するジャパニーズ・レゲエ歌謡ロックの金字塔。
カッティングのカッコいいギター、男っぽいベース、シュアなドラムス。短命に終わったのが残念なバンドでありました。
この名盤1st、2ndともに長らく廃盤になっていたのですが、是非この機会に!
バービーボーイズが売れた時、「ビジネスも今頃だったら売れたバンドだったのにな〜」と心底思いましたよ。(今で言ったらエゴラッピンの人がポリスをバックに唄ってる、ような感じですかね? )