アルティメット・ピンク・パンサー
げッ! なんと『暗闇でドッキリ』の主題歌“The Shadow of Paris”が収録されている! ピンクパンサーシリーズのCDが出ることは全く珍しくはないが、もしかしてこの曲は初めてではなかろうか。日本ではレコード発売さえなかったはずである。そして実に切ない名曲なのだ。
これは貴重。
ピンクパンサー コレクターズ・エディション [DVD]
クルーゾー役がピーター・セラーズからスティーブ・マーチンに代わっても、クルーゾーのギャグの雰囲気をきちんと受け継いでいます。その点、旧来のファンでも安心してみていられると思います。私はもっと違うものになってしまうのではないかと心配していました。
英語−フランス語に関わるギャグが多く、字幕は苦労している感じですが、吹替えは上手くやっていると思います。
DVDとして、未公開シーン、別オープニング、ビヨンセのビデオクリップと盛り沢山で満足!!
特に別オープニングのCGによる3Dピンクパンサーはお洒落で必見!
ビヨンセが歌う「チェック・オン・イット」はピンクパンサーのテーマ曲を取り込んでいますが、この曲だけ聞くとそれがよくわかりません。ビヨンセのシングル買ってもそれがよくわからないのですが、このDVDに収録されているビデオクリップを見ると、ピンクパンサーのテーマが取り込まれているというのがよくわかります。
DVD商品として非常に良く出来ています。大推薦!!!
ピンク・パンサー3+ピンク・パンサー4(初回生産限定) [DVD]
個人的に「3」が決定版で、あとはオマケだと思います。これは第三作+第四作がパッケージで一本分の価格なので「お買い得感」があります。
クルーゾーの上司ドレフユス警部は真面目で常識派なのですが、「無能で不始末ばかり起こすのに、強運と周囲の誤解によって出世してゆくダメ警官クルーゾー」を見てノイローゼになり精神病院に入れられるという究極のブラックジョーク。
病院に見舞いに訪れたクルーゾーによって症状を悪化させられ、「クルーゾーが生きている限りは半永久的に退院できない」状況に追い込まれたドレフユスはプッツンして悪の組織を結成。
囚人を脱獄させたり博士を誘拐したりするドレフユスの陰謀は計画的で理性的ですが、「運だけが頼りのクルーゾー」は易々と一味のアジトに迫って来ます。
古城にアジトを作り、破壊光線砲(笑)で国連本部を消すあたりは007のパロデイー満載です。
ドイツのオクトーバーフェスト会場で世界各国のスパイから様々な手段で次々と命を狙われるクルーゾー。でもその強運は決して彼を裏切りません。
ピンク・パンサー フィルム・コレクション [DVD]
原案(原作)こそ同じとはいえ、監督がブレイクエドワードではない時点で、このシリーズとは別物と考えるべき。金田一にしても、石坂・古谷・渥美、全然別物だものね。
じゃぁ、何でピンクパンサー2が入っていないのか???
確か、スポンサーが違うだか、配給会社が違うだか、とにかく、もとよりアレも別枠として考えられていたみたいですなぁ。
しかし、ブレイクエドワード作品のピンクパンサーというシリーズで考えれば、Cruse Of The PinkPantherも含めてほしいし、ピンクパンサー2も入れてほしかったね。早いとこDVD化されないかと期待しています。
で、本題のレビューですが…。
涙なしには見られません。夫婦そろって呼吸困難になり、涙を流して笑いまくりました。
「シャレード」「ムーンリヴァー」/ヘンリー・マンシーニ自作自演 with RPOポップス
1987年、作曲者のヘンリー・マンシーニが指揮し、ロイヤル・フィルハーモニー・ポップス管弦楽団によるものですので、本家の演奏を楽しめます。
リーフレットの梅沢敬一氏の解説が詳しく参考になりました。それによりますと、「ポップス序曲」は、ボストン・ポップスのために書かれた作品で、「ソーン・バード組曲」は、「ルーツ」以来のヒットしたTVシリーズだそうです。日本未公開ですので、いずれも初めて聴く作品でした。「スクリーン・テーマ・メドレー」「TVテーマ・メドレー」も知らない曲でしたが、いずれも美しい曲で、ヘンリー・マンシーニが奏でる華麗なピアノとのマッチングがとても良い曲ばかりなのでイージー・リスニングとして楽しめます。
お馴染みの「シャレード」は、サスペンス・タッチの映画同様、リズミカルな部分とメロディアスな部分の対比が素晴らしく、オードリー・ヘップバーンの美しさが思い出されます。
ラストの「ムーン・リヴァー (ティファニーで朝食を)」もヘップバーンの代表作です。窓辺で彼女がギターを片手に弾き語りをするシーンが出てきますが、この音楽なしにあの映画は語れません。
「ピンク・パンサーのクルーゾー警部のテーマ」も懐かしく、ピーター・セラーズの演ずるドタバタ喜劇の面白さは、記憶に残っています。
個人的には「ひまわり」が一番好きです。この胸が締め付けられるような悲しい旋律とハーモニーは映画を見なくても涙がでそうです。ソフィア・ローレンが、一面に咲き誇ったひまわり畑を駆け抜けるシーンが印象的で、ヴィットリオ・デ・シーカ監督の巧さとこのヘンリー・マンシーニの音楽の素晴らしさで後世にまで残る作品となりました。