アントワーヌとコレット・夜霧の恋人たち〔フランソワ・トリュフォー監督傑作選2〕 [DVD]
このDVDには、『アントワーヌとコレット』『夜霧の恋人たち』の2作品が収められています。1968年カンヌ映画祭でのトリュフォー、ゴダールらの抗議行動の記録映像他、インタビュー、解説など特典が豊富で興味深いのですが、残念なこことに画質はあまりよくありません。・コチラにも全く同じものが入っています。 → 『フランソワ・トリュフォーDVD-BOX「14の恋の物語」[I]』・コチラでは、レンタル落ちがお手頃に購入出来ます。 → アントワーヌとコレット・夜霧の恋人たち [レンタル落ち]・・・・・・・・・・・・・・・・・・【アントワーヌとコレット】1962年国際オムニバス作品『二十歳の恋』(石原慎太郎、アンジェイ・ワイダらが参加)のフランス編として、18才(17才という記載もあります)のジャン=ピエール・レオー主演で作られました。トリュフォー処女長編『大人は判ってくれない』の続編です。このあと、3編の「ドワネルシリーズ」が続き、本人(レオー)と、役(アントワーヌ・ドワネル)の上の年齢がシンクロするという、世界でも珍しい試みとなりました。ラウル・クタール撮影のモノクロ映像が、アントワーヌとコレットの初恋を瑞々しいタッチでとらえた、珠玉の短編(約30分)。ほとんど即興で作られたそうです。少年鑑別所を出て、レコード会社に勤め始めた音楽好きなアントワーヌ・ドワネル。朝はラジオから流れるシャンソンで目覚めます。クリシー広場にのぞんだアントワーヌの小さな部屋の壁には、『大人は判ってくれない』のポスター原画(野口久光・画)が張られ、小さなポータブルプレイヤーに乗せられた大きなLPレコードからは、クラシックの名曲が…。♪ 音楽にあふれた、美しく、そして苦いアントワーヌ・ドワネルの初恋です。コレット役のとてもチャーミングなマリー=フランス・ピジェは、『うたかたの日々』(シャルル・ベルモン)、『セリーヌとジュリーは舟でゆく』(ジャック・リヴェット)などにも出演しています。【夜霧の恋人たち】1968年、『アントワーヌとコレット』から6年後に作られました。「不適格!」と除隊となったアントワーヌ・ドワネル。兵隊仲間との別れ際、「オレの代わりに女を買ってくれ。きっかり五時だぞ」(!?)の約束を果たすべく、街の女を拾ってホテルへと…。やがて五時のチャイムが鳴り響きます(笑)。悲しいことも楽しいことも、恋人、人妻、街の女… パリの屋根の下のできごとはみな、シャルル・トレネの唄声が、やさしく包んでしまいます。(シャンソン「残されし恋には」〜♪ 始めと終わりに流れます。)「私は幻の女じゃないのよ。」とアントワーヌに身をあずけ、「この何時間かがすぎたら、私たちは赤の他人.…。」とさとす、人妻ファビエンヌ(デルフィーヌ・セイリグ)の、たおやかにセクシーなことといったら!「あと二枚(フラン札)くれたら全部ぬぐわ。」という街の女。「ぬがなくていいよ。」と、二枚余分に渡すアントワーヌ…。(映画の始めのころは、着衣に手をかけ女性に叱られていたアントワーヌでしたけど。)そして、最後。赤と白のチェックのカーテンが可愛らしい、ダイニング・キッチンでの朝食です。「ラスクを割ってしまわない」バターの塗り方を、アントワーヌにやさしく教えてあげるクリスチーヌ(クロード・ジャド)、なのでした。除隊、転職… なんともたよりないアントワーヌ・ドワネルなのに。みんなから許され、愛されてしまうのはなぜだろう? アントワーヌとコレット・夜霧の恋人たち〔フランソワ・トリュフォー監督傑作選2〕 [DVD] 関連情報
ジャン・ギャバン主演 メグレ警視シリーズ サン・フィアクル殺人事件 [DVD]
ジョルジュ・シムノン原作のメグレ警視が活躍する探偵小説を、懐かしのジャン・ギャバンが余裕たっぷりに風格の主演を楽しんでいる。サン・フィアクルというのはフランスの地名で、わがメグレ警視の生誕の地である。 少年時代のメグレのあこがれの的であった伯爵夫人が何者かに脅迫されているというので、何十年振りかで故郷に戻ったギャバンだが、その翌朝哀れ彼女は教会で息絶える。 思い出深き依頼者の生命の危機を未然に防ぐことができなかったギャバンは、遅まきながら捜査に取り組むが、意外や意外、真犯人はすべての観客のあらゆる予想を覆す者であった、という巧妙なトリックよりも、昔はこういう映画が映画だった、のであるんであるんであるん。 ジャン・ギャバン主演 メグレ警視シリーズ サン・フィアクル殺人事件 [DVD] 関連情報
できれば、三人の作曲家の歌曲を別々にした三枚組のCDがあればよかった。でも、これはこれでいいCDだと思います。 夕映えのなかで シューベルト、シューマン&ブラームス歌曲集 関連情報
「アントワーヌ・ドワネルの冒険」4作目前作『夜霧の恋人たち』で「次はこの恋人たちを結婚させるべきだ」という声があって作られたそうです。めでたく、アントワーヌ(ジャン=ピエール・レオ)とクリスチーヌ(クロード・ジャド)が結婚どこにでもあるような2人の結婚生活、パリの家庭の情景を映し出しています。『大人は判ってくれない』での、あの小僧がとうとう結婚したか〜(笑)クロード・ジャドがベッドで眼鏡をかけて本を読んでいて隣のジャン=ピエール・レオが、嫁の眼鏡姿に萌えて、燃えてしまうところなんか彼女の脚ばっかり映したり、トリュフォーのフェチを感じます。 家庭〔フランソワ・トリュフォー監督傑作選3〕 [DVD] 関連情報
タイトルに惹かれ読んでみると、エミールの印象とは程遠いルソー晩年の思想の姿があった。なかなか感慨深いものがありました。一人でいることが嫌いじゃない人にはおすすめだと思います。 孤独な散歩者の夢想 (岩波文庫) 関連情報