機神大戦ギガンティック・フォーミュラ オリジナルサウンドトラック
劇中で使われた美しい楽曲に惹かれて購入。いかにも・・・なベタなジャケ(番宣ポスターの流用)は最近のアニメOSTの中で最もセンスに欠けるものの一つだと思うが、内容は予想を遥かに超える、むしろ名盤だと思う。
普通オケと打ち込み系のミックスは、お互いのいい所を殺しあってしまう傾向にあると私は思っているが、本作ではこれが実にきれいにはまっている。2曲目や15曲目など、美しくも荘厳なメインの楽曲は何度も繰り返し聴きたくなるし、他の曲でもブラスがシンセと相まって、全体的に爽やかな、それこそ作中の主人公のキャラのような雰囲気を醸し出すことに見事に成功している。そのせいか、暗い曲も多く含まれている割には聴き疲れがない。16曲目のような、クラシックの巨匠たちの小曲のような貫禄を感じさせるものすらある。澤野弘之、恐るべし。ジャケ(Amazonでは画像なしだが)に引かず、多くの人に聴いてみてほしい。
機神大戦ギガンティック・フォーミュラ オリジナルサウンドトラック Vol.2
エレキや弦楽器・打楽器に吹奏楽等を使用した、緊迫感に妖しげ・悲しみそして信頼と盛り上がりの様々な曲調が魅力的な一枚です。
アニメ本編をご視聴の方々は各場面を思い出す事でしょう。
ケイロンがその海の先にある戦地へ赴く前に交した搭乗者の印象的な台詞場面の曲にネフティスに立ち向かう勇姿に使われた曲もこれに入っています。
神代真名(CV.佐藤利奈さん)が歌う挿入歌「キミの星」も収録されております。
さて、このサントラですが、ピアノが奏でる音色も大変良いものになっております。
作品を知らずとも、手に取って聴いてみて下さい。
作曲者である澤野弘之氏の素晴らしい旋律に魅了される筈です。
最後に…
これを聴いた後には、爽快な気分になっているかもしれませんね。
機神大戦ギガンティック・フォーミュラ 1 [DVD]
既視感が否めない。
ぶっちゃけまして、それが正直な感想です。
「どこかで視た事がある」ロボットと「どこかで視た事がある」ストーリー展開。
ここまでの状態になれば、むしろ「様々なロボットアニメのパロディ作品だ」と、
言い張れば、そっち方面で高い評価を得る事も不可能ではないと思う。
・・・ただ、そうじゃないんですよね?
うーむ。単体のSFロボットアニメとして評価しろと言われたら、駄目です。
「船頭多くして船、山に登る」
そういうことわざがあります。
多分、そういう状態なんじゃないでしょうか?
有名なデザイナーが多く参加していますが、見た所、その統制が取れていない。
特に顕著なのがEDの絵と本編の絵が全く別人に見えるというポイント。
様々な有名な人が様々に好きにやっているから、この作品そのものの「船」が
「山」(別方向)に登っているのだろうと思われます。
なので本来の方向(海)「SFロボットアニメ」としてではなく(山)として
「ロボットパロディ作品」だとするのはいかがでしょうか?
SFロボットアニメ作品としては最低ですが、ロボットパロディアニメ作品と
して評価するなら、私、最高点つけても良いと思っています。
United Force
そんな言葉があてはまる歌ではないでしょうか。
栗林さんの透き通るような歌声は、本作でも健在です。
切なくも激しいロック調の曲に、
大切な人を想う気持ちと、
その人を護る決意をこめた歌詞が絶妙にマッチしています。
とあるアニメに使われているのですが、
この曲が秀逸過ぎて、むしろアニメは肩透かしをくらってしまうかも知れません。
個人的には、United Forceだけを是非聴いてみて欲しいです。
栗林さんのファンの方なら、絶対に満足頂ける作品だと思います。
メロディーもかっこよく、歌詞も素晴らしい仕上がりなので、
☆5つとさせて頂きます。