Joop Celis Plays York Bowen 3
ピアニストにとって取り組みたい曲として最近復活し始めた
ヨーク・ボーウェン、一時期全く忘却の彼方にいってしまった。
自身自分は時代に合わせて作っていないと告白していた。
そんな中でも自分の主義を変えなかった。N/Medtnerなんかも
その一人だ。ラフマ二ノフもそういう意味では同じである。
久々の復興を始めたのがDuttonとChandosレーベル。日本でも
ファンが増え始めている。しかし、某雑誌に登場以来それこそ
ボロクソに叩かれていた。Scottと同じくそこまで言わなく
ともと、ひそかに同情していたが、私から見てももっと
ピアニストっぽいラフマニノフという印象で、そんなに悪くは
無いと感じていた。但し管弦楽作品は古風でいただけない。
しかしことピアノ曲にかんしては支持者も多く、S・ハフなんか
がピアノ曲選集を録音したりして実際面白く聴けた。
そうしているうちにやがて彼の真価はBowenの研究家でもある
Celisの登場で一変した。
最初はそれ程印象に残らなかったのだが、ここに来て
説得力のある演奏に変貌してきている。
トッカータなどはその一例だろう。
このアルバムからBoewenは入ると良いと思う。
全集の完成を期待している。