モリのアサガオ―新人刑務官と或る死刑囚の物語 (4) (ACTION COMICS)
郷田マモラ氏の作品は、「生と死」を扱った作品が代表的です。
前作の「きらきらひかる」「マコト」では、死者(被害者)の側からの生きることの意味が出ているでしょう。
本作品は、反対の加害者の側からの生きることをの意味が出ていると思います。どちらにも言える事は、死とは結果論であるが、生きた証でもある、生き方を考えようということだと思います。特に、3巻の「星山」の死刑執行までの過程は、本当に、泣けます!!
どの作品も、涙が出る、一品です。
個人的には、おまけマンガが、面白いです。
モリのアサガオ―新人刑務官と或る死刑囚の物語 (2) (ACTION COMICS)
刑務官の直樹が「人殺しなんて早く処刑されればいい」と思うと同時に、死刑囚の一人が孫に会えない寂しさから、枕を抱いて「かわいいな~。わしがじいじやで」と言っている姿を見て「なんで涙が出るんだろう」と泣いているシーン、わたしも涙が滲んできました。人の命奪ったんだもん、死んで償うべきだって思うけど、それは本当に正しいことなのかなって思うこともあります。殺人犯も人間で家族がいて…と思うと、考えてしまいます。私は大切な人を殺された経験がないから、そういう悲しみとか憎しみとかまだわからないけど、もし、そういうことになったら、自分はどう思うのかな?
絵で好き嫌いがかなり分かれると思う作品だけど、ストーリーは引き込まれます。マンガをあまり読まない人も読んで欲しいです。そして、死刑について考えてくれたら、と思います。