エクゾスカル零 1 (チャンピオンREDコミックス)
山口貴由先生の出世作にして代表作である「覚悟のススメ」。本作「エクゾスカル零」は、そのパラレルワールド的な続編にあたる物語です。「覚悟のススメ」が大好きだったので、連載決定を知った時は凄く嬉しかった。まさか続きが読めるなんて思ってもみなかった。
主人公は前作と同じ葉隠覚悟です。舞台設定はまだ伏せられた部分が多く謎に包まれている。人類は自ら生み出したテクノロジーの暴走により滅亡に瀕している事や、覚悟は“正義を行う者”と呼ばれており、永きに渡りカプセルで人工冬眠させられていた事などが、わずかに明かされるだけです。そして覚悟が眠りから目を覚ます場面から、この物語は幕を開けます。
目覚めた覚悟の前に、同じく“正義を行う者”である九十九猛が立ちはだかる。“エクゾスカル霹(ひゃく)”と呼ばれる彼は“装甲電獅子・霹”を装着することが出来、覚悟に匹敵する技量を有しています。第1巻の半分近くは二人の死闘に費やされ、一進一退、手に汗握る攻防に熱くなります。
読み終わった感想は、やはり、「面白い」。ハッタリ炸裂のまさにオリジナルなSFアイデアや、「装甲電獅子・霹」「無人外殻移送機・イリス」「機械化軍用犬モーントヴォルフ(覚悟の相棒のアーマー・サイクル)」等のケレン味あふれるメカデザインがファンにはたまりません。大きな文字が画面に重なる演出が復活したのも嬉しかった。
シリアスな中にも明るさのあった前作と違い、世界観は非常に冷徹。これは直前に執筆された「シグルイ」に通じるものがあります。まだほんのさわりで今度どう進むのか予想もつかないが、大いに期待の持てるスタートです。早速、続きが気になってしょうがない。
銃声の子守唄―山口貴由作品集 (チャンピオンコミックスエクストラ)
「覚悟のススメ」の番外編が3話も収録されています。
覚悟の「父上、私は恋に落ちました」のセリフを見るだけでも購入する価値ありですよー。
また「覚悟のススメ」には関係のない話も入っていますが、誰にも真似できないキャラクターの名前センスなど、色んな意味ですごいです。
エクゾスカル零 3 (チャンピオンREDコミックス)
荒廃した世界で目的を失ったヒーロー達の物語、第三巻
「覚悟のススメ」のパラレルストーリーとでも言える本作品ですが、
今回は主人公の「葉隠覚悟」よりも彼と同じ立場にいた戦士達に焦点が集中しています
人を守る使命を帯びて戦っていた彼らが、守るべき人々が見当たらない荒廃した未来で目を覚まし
何をするべきなのかという戸惑いや絶望が顕著に描かれている点が非常に印象的です
また、彼らの活躍していた過去が、まるで彼らが主役だった漫画作品が幾つも存在しているような形で紹介されていて
真面目に物語を語っているはずなのに、それが生み出すメタフィクション的なユーモアに思わず笑ってしまいました
これまでの単行本ではあまり、これからどうなるかという話がされていなかったので、この巻で急に動くような印象がありながら
二冊に渡って表されていた荒廃した世界の姿があったため展開をすんなり受け入れられました。
今後も期待して☆5つをつけて、バトル漫画が好きで「正義」という価値観について考えたい方に強くオススメします
S.H.フィギュアーツ 強化外骨格 零 -最終局面- 限定品
こういうコアなファン向けアイテムはWEB限定でも仕方ないと思いますが台座の台詞の字が間違っていたりどうにも詰めが甘い印象です。
覚悟の頭部はサンプル画像の物とは別物で全く似ていません、エッチング製の眼鏡もしっかりと装着されずにポロポロ落ちます、しかもいとも簡単にひん曲がります。
腹部、腕部包帯は原作通りに作ってありますが血の痕が無いので非常に淡白です。
左右赤熱化ハンドは通常の零にも装着可能で遊べる仕様ですが各パーツがポロポロ外れ易かった所は改善されていません。
ファンの方は通常受注で手に入れているかもしれませんが手に入れ損なった人はもう少し価格が落ち着いてからでも遅くは無いと思います。
S.H.フィギュアーツ 強化外骨格零
連載時の巻末コメント、結構凄いこと書いてたんだな…と新装版読んで実感しました。
…で、フィギュアーツのレビューですが(?)八月になってようやく入手できました。
お、重い!!
脚部にダイキャストが使用されてるので安定性があります。他のレビューでも書かれてますが腰の円盤?がとれやすいですね。
脚を動かす時は軽く押さえてやるのがコツでしょうか。しかし覚悟の素顔が無いのは惜しいですね。
それでも満点の出来ですが…
対戦相手の「霞」は出るだろうか。
個人的にはヒロインの罪子が欲しいんだけど…無理か(笑)