三波春夫長篇歌謡浪曲スーパーベスト
ファンである母にプレゼントしました。すでに他のベストは買い揃えていたので、これだけですがf^^;
「瞼の母」を聞いて、号泣したらしいですよ〜
確かに世代の違う私でも、迫力がありいいものだと分かります。
日本歌曲選集(1)
谷川俊太郎の詩に林光が作曲した「ほうすけのひよこ」がすばらしい。間に鮫島さんの詩の朗読が入ります。歌詞が日本語だから言葉の一粒一粒まで伝わります。ドイツ人がシューベルトの冬の旅を聴くときもこんな感動を味わうのですね。
三好達治が大好きなのですが、香月修作曲の「甍のうえ」と「乳母車」が入っています。この曲はいろんな人が曲を付けています。Lieder Nach Texten von GoetheというCD10枚のセットが出ていますが、三好達治の詩による歌曲集なんてどこか企画してくれないでしょうか。
普段あまり聴く機会のない日本の芸術歌曲。このシリーズは最後の一枚を除いて品切れになっています。歌曲は人気がないのでしょうか。ドイツ・リー トを聴く人も日本歌曲はあまり興味がないのでしょうか。でも、歌詞の意味が分かり、ちょっとしたアクセントの付け方で歌手の表現したい感情が手に取るようにわかる。日本歌曲の良さだと思います。ボックスセットで再発売してほしいと思います。
野ゆき山ゆき海辺ゆき DVD SPECIAL EDITION
最初テレビで見たとき、途中で涙がぼろぼろ出て止まらず、声も出てしまいました。
こりゃたまらんと思いましたわ。
だいぶしてから再放送を見たんですが、もう泣かないと心したのにまた声を出して泣いてしまいました。
まさに慟哭というやつです。
こんな映画、後にも先にもありません。
お勧めです。
現代語訳・徒然草 (河出文庫)
春夫は日本の古典文学にたいする造詣が深くて、様々な作品を現代語に訳している。中でも徒然草は愛読書であったらしく、よくこなれた訳として完成度が高い。古典文学大系関連の注釈たっぷりな直訳よりずっと楽しめる。そしてほんらい古典とは気楽に楽しめれば一番よろしいのです。この一冊はおすすめ。
ソドム百二十日 (河出文庫)
大勢の人がこの小説の舞台には登場する。その何十人もの人々に、サドによる緻密精細な描写が加えられている。それがまた吐き気を催すほどひどいようすの描写で、本当にすごい。私は、難しいことは分からないが、とにかくすごい数の変態が出てくる小説だ。サドの生きた大昔のヨーロッパに、既にこんな変態を考えうる時代背景があったなんて・・・人間の性は、いつの世も変わらないのかなあ。
とにかく、この小説の舞台を支配する主要な登場人物は舌を巻くほどの快楽主義者で、快楽が何よりも偉い。読者が自分の良心の正しさを疑いだしてしまうほど、主人公たちは悪の制裁にとまどわない。
けれど、自分の、いつもは眠っている深層心理の部分が強く揺れ動かされた感じはした。
続きはかなり読みたかった。
文章はとても緻密で説明が多いが、三度目チャレンジでやっと読み終えた。読み終えたのにこの消化不良感じはちょっと辛かったので、星3つ。