哀しみの終わるとき [VHS]
この映画は、1970年に突然亡くなった幼いポーリーヌ(J=L.トランティニアンとN.トランティニアンの次女)の話が基になっている。30数年を経た今も、この悲しみはふたりの心に深い傷を負わせたままである。
さて、主演のマストロヤンニとドヌーヴは、この映画がきっかけで恋におちたことはあまりにも有名な話。しかし、ドヌーヴは撮影当時既に母親だったこともあって、その感情表現は素晴らしかった。クロード・ルルーシュが製作に当たっているため、監督のナディーヌの色がどこまで出せたかは疑問だが、これは彼女の代表作となっている。
本作はマリー(・トランティニアン)に捧げられていた。
シェリーに口づけ~ベスト
60年代後半から70年代にかけて一世を風靡したフレンチポップスの旗手ミッシェル・ポルナレフのベスト盤です。このベストアルバムが世に出るまでは、ポルナレフの初期の作品をCDで聴くには輸入盤を購入するしか方法がなく、またいずれも全世界的に品薄状態だっただけに、事実上不可能な状況でした。そんな状況の中でのふってわいたような「リバイバルブーム」、そしてベスト盤の発売と、ファンにとってはまさにエポックメイキングな僥倖でした。なんせたぐい稀な歌唱力と見事な作曲能力、そしてパリのオリンピアで行われたコンサート告知ポスターでは、何と「尻出し」状態で登場して世間の大ひんしゅくを買う反逆児ぶりなど(いまでこそ大したことではありませんが、当時、そんなことをしたのは彼が初めてでした)、さまざまな意味で当時のポップシーンでは群を抜いた存在でした。
個人的な思いとしてはまったくリアルタイムで聴いていた「愛の休日」や「悲しきマリー」などが、いまになってCDで聴くことができるようになって感慨深いものがあります。若い方にはピンと来ないと思いますが、当時のラジオの音楽番組は「電話リクエスト」によってランキングを決める手法が盛んで、「愛の休日」がリリースされた当時はせっせとラジオ局に電話したことを思い出します。おそらく私と同様なことをした方も多いのではないでしょうか。
選曲としては初期のポルナレフのアルバムから、代表的な曲が満遍なく選曲されていて、まさに「ベスト」と言えるでしょう。これは余談ですが「シェリーに口づけ」「愛の願い」「ノンノン人形」が収められているデビューアルバムの制作には、予算の関係もあって無名のミュージシャンも起用されましたが、そこには何とジミー・ペイジとジョン・ポール・ジョーンズもイギリスからバックミュージシャンとして参加しています。このことはクレジットにも記載されていないのでほとんど知られていないのですが、のちにヤードバーズ、レッド・ツェッペリンを結成してブリティッシュハードロックの雄となる彼らが、「ノンノン人形」のレコーディングで小銭を稼いでいたことは、驚くべきことです。また、彼の作品の中でジャズ色が強いということで地味な存在に甘んじている「ポルナレフ'V」から「僕はアイスクリームの中から生まれた」がチョイスされているあたりは大変ナイスです。
このように素晴しいの一語に尽きるこのベスト盤ですが、唯一の難点は名曲「忘れじのグローリア」が漏れていることでしょう。比較的最近の曲は省いても、この曲は入れてほしかったな〜というのが正直な感想です。そんなガッカリ感を見事に解消してくれているのが、昨年の2004年に発売された「ポルナレフ・ベスト」です。こちらにはシッカリと収まっています。くーっ!こちらも買わないと!
リップスティック [VHS]
主演は「老人と海」の大作家、文豪ヘミングウェイの孫娘マー
ゴ・ヘミングウェイ。
レイプというセンセーショナルなテーマは公開と同時に全米で
大ヒットを記録した。思いもかけない出来事でレイプの被害者
となったトップ モデルのクリス、裁判に持ち込み恥ずかしい思
いをしながらも必死の 努力を重ねるのですが法廷では全てが彼
女に不利に展開して行き、 憎らしさや悔しさで思わずこぶしに
力が入る場面の数々・・・
社会問題化されているレイプに焦点を当てた現代社会に潜む性の
暴力 を描いた話題作!!マーゴ・ヘミングウェイの官能的で知性
あふれる 肉体も見ものです。
恥知らずのパープルヘイズ -ジョジョの奇妙な冒険より-
原作と本書の登場人物を
巧みに絡み合わせた構成が良かったです。
ジョジョのシリーズ全体を・・・例えるなら
チーズがトマトを!トマトがチーズを引き立てるッ
そんな感じでした。